このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第80回

アップルはスマートグラスを作るため技術を仕込んでいるのでは、という気になった #WWDC20

2020年07月01日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

■ジェスチャー機能で決済も?

 App ClipsはNFCタグやQRコードなどが対象となっている。iPhoneを前提とすれば、NFCだけ対応していればいいのではないか。ここ最近のiPhoneなら、ほぼほぼNFCタグを読むことは可能だ。かざせばすぐに反応するNFCさえあればいいように思える。

 確かに、NFCタグはコストがかかり、印刷するだけで済むQRコードに対応していた方がいいのはわかっている。ただ、わざわざアップルが独自のQRコードを作る必要がどこまであるのか。

 そこで、ふと浮かんだのが、将来、投入するであろうスマートグラスへの準備だ。


 スマートグラスには当然、カメラが搭載されるだろう。街中で、スマートグラスのカメラがApp Clipsコードを読み込むことで、アプリが起動するようになったら、相当、便利ではないか。

 ユーザーがスマートグラスでApp Clipsコードを見ることで、アプリが起動。ユーザー認証を「Sign in with Apple」、決済を「Apple Pay」でできれば、ユーザーは何も手で操作する必要はない。もちろん、App Clipsコードを見ただけで買い物をされてしまってはたまらない。

 今回、アップルは、ARKitで手の動きなどを読み取る機能を盛り込んでいる。たとえば、親指で立てて「いいね」というジェスチャーをスマートグラスに読み込ませれば、ユーザーがOKを出したということで、決済が完了するというユーザーインターフェースも現実味を帯びてくる。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン