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7月17日発売の注目タイトル

時代劇を再現したオープンワールドゲーム『Ghost of Tsushima』の魅力とは?

2020年05月22日 15時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●宮崎/ASCII

開発者が語る! Ghost of Tsushimaのココに注目

Jason Connell(ジェイソン・コーネル)氏

サッカーパンチ・プロダクションズ
PS4用ソフトウェア『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)
アート/クリエイティブ・ディレクター
(照明、撮影、コンセプトディレクション、音楽)

――Ghost of Tsushimaは、まるで時代劇のような映像で驚きました。制作を決めたきっかけを教えてください。

コーネル氏:かなり前のことですが、確か映画「十三人の刺客」と「七人の侍」がきっかけだったと思います。我々のスタジオのスタッフは、みんなこれらの映画が好きで、「いつかあのような時代劇のゲームを作りたいね」なんて話していたんです。それに加えて、私は個人的に、黒澤明監督の「乱」や「蜘蛛巣城」「夢」「影武者」などからも影響を受けました。

 それともう1つ、企画当時は中世の日本を題材にしたオープンワールドアドベンチャーは存在していなかったと思います。今でも、ほとんどありませんけどね。

――中世の日本を作りたかった?

コーネル氏:アーティストとして、中世の日本を再創造できるのは夢のような仕事です。とてもチャレンジしたかったテーマなんです。そして、企画が通って作ることになりました。

時代劇の世界をオープンワールドで再現

――オープンワールドゲームはプレイヤーが自由に移動できるのが特徴だと思いますが、Ghost of Tsushimaにはどの程度まで決められたストーリーが用意されているのでしょうか?

コーネル氏:我々サッカーパンチ・プロダクションズが開発したゲームはすべてそうですが、しっかりとしたストーリーラインがあります。本作では主人公「境井 仁」が、モンゴル軍という圧倒的な勢力に対抗して戦います。そして、対馬を守るためには自分がなんとかするしかないと気づき、戦い方を変えたり、戦術を学んでいくんです。

――それがストーリーの根幹になるのですね。

コーネル氏:はい。ゲームではこのストーリーがとても重要です。プレイヤーが「物語を先に進めたい!」という気持ちに駆られるように作ってあります。ですが、もちろんオープンワールドゲームとしての特徴も備えています。メインストーリーを途中でお休みして、サイドミッションとかミニクエストに手を出すのはプレイヤーのみなさんの自由です。いろいろな遊び方ができるように設計してあります。

仁たちの目の前に、モンゴルの船団が!? ストーリーも注目だ

――「State of Play」の動画で、探索要素について紹介されていました。探索でアイテムを入手すると、どのような利点がありますか?

コーネル氏:探索をすると、「護符」や武具を集められます。これらのアイテムを集めると、プレイスタイルに合った能力を強化できるんです。どの種類のアイテムを集めるかによって、得意な戦い方が変わってきます。例えば「武士道」を重んじる侍のように戦うか、邪道な冥人としてプレイするか……プレイヤーのみなさんの自由です。

――動画では祠のような場所を探索していましたね。

コーネル氏:動画では小さな祠を紹介させていただきましたが、もちろんほかにもたくさん用意しています。大きな神社もありますよ。たどり着くためには、ちょっと考えなければいけないかもしれません。

 また、護符や武具のほかにも、この時代を表現するようなフレーバーアイテムも豊富に用意しています。

写真のような場所も。ロケーションの探索なども楽しめそうだ

――ユニークだと思ったのが、画面が白黒になるモードです。まるで時代劇のように感じました。

コーネル氏:白黒の「SAMURAI CINEMA」(侍シネマ)モードを入れるのは、企画の初期段階から検討していました。このモードと日本語音声を入れることもね。そして、いざ実装が決まってからは、SIE JAPAN Studioの同僚と連絡を取り合い、音声を収録してもらいました。彼らは本当にすばらしい仕事をしてくれました! だって名前を聞いただけで我々も喜ぶような声優を起用してくれましたからね。本当に嬉しいと思っています。

「SAMURAI CHINEMA」のシーン。まさに、黒澤映画のようだ

――白黒の画面だと色情報がないので、ゲームとして作るのは大変ではなかったですか?

コーネル氏:企画初期から「SAMURAI CINEMA」モードは念頭に置いてあったので、しっかり考えて制作しました。例えばメニューやアイコンなどを「色」で識別できるように作ってしまうと、「SAMURAI CINEMA」モードでは機能しなくなります。ですからGhost of Tsushimaのアイコンは、デザインで判別できるようにしてあります。

ちなみに、本作ではPhoto modeもこだわっているとのこと。こちらも要チェックだ

――では最後に、ユーザーのみなさんにひとことお願いします。

コーネル氏:Ghost of Tsushimaは7月17日、もうすぐ発売されます。楽しみにしていてください!

【ゲーム情報】

タイトル:Ghost of Tsushima
ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
販売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プラットフォーム:PlayStation 4/PlayStation 4 Pro
発売日:7月17日
価格:7590円(パッケージ版/ダウンロード版)
   8690円(デジタルデラックスエディション)
CERO:Z(18才以上のみ対象)

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