■MVNOが既に厳しくなっている
総務省では、第4のキャリアとして楽天モバイルが新規参入するということもあり、既存3キャリアに対してはSIMロック解除に対するルールを緩和させたり、2年縛りを見直しさせたりしてきた。しかし、ここ最近の3キャリアにおける「解約率」を見る限り、ユーザーが解約し、他社に流出するという流れは止まっているようにも見える。
たとえばNTTドコモでは、2018年度は0.47%だったハンドセット解約率は0.44%まで減少している。ソフトバンクでは18年度が0.83%、19年度が0.7%で過去最低の解約率となった。KDDIも18年度が0.76%で19年度が0.72%だ。
キャリアの解約率が下がることで、厳しくなっているのがMVNOだ。
IIJmioを手がけるインターネットイニシアティブでは、2018年第4四半期で106.3万件だった回線数が1年後の2019年第4四半期では107.5万件となっている。つまり1年間で1.2万回線しか増えていないのだ。格安スマホの大手であっても個人向け回線は厳しい状態であることがうかがえる。
現在、キャリアの楽天モバイルを使っているユーザーは基本料金が1年間無料というキャンペーンを魅力的に感じて契約している人が大半だろう。これが1年後、2980円という料金が発生した時に、ユーザーが定着してくれるかが楽天モバイルにとっての課題となる。
その点、三木谷社長は「うちのユーザーは他社のデータ量の2倍、3倍、使っている。このボリュームは他社では受け止められないのではないか。スケーラビリティという意味で大きな差別化ができていると思う」と自信を見せる。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第275回
トピックス
日本のミリ波どうなる? カギを握るのはやはりiPhoneか -
第274回
トピックス
iPhoneが変えた日本 キャリアとメーカーを揺るがした20年 -
第273回
トピックス
ANAモバイル開始、その裏で存在感を放つIIJ JALとの違いも鮮明に -
第272回
トピックス
アップル、グーグルに引き離される可能性 Androidを変える「先回りAI」の衝撃 -
第271回
AI
「石川さんに3000円振り込んで」住信SBIネット銀、AIに頼むだけの新サービス開始へ -
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か -
第269回
トピックス
通信費が0円に? 楽天がモバイルWi-Fiをバラまく本当の狙い -
第268回
トピックス
mineoが“フルMVNO”に挑む理由 格安スマホ市場の変化が背景に -
第267回
トピックス
菅元首相に“ハシゴを外された”楽天モバイルの踏ん張りに期待 -
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 - この連載の一覧へ











