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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第660回

赤外線モードが便利なソニー「Cyber-shot F717」で撮った2003年の家猫たち

2020年05月08日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家 編集●ASCII

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レンズが回転するCyber-shot F717の良さを生かして寝ている2匹をこっそり真上から撮影。見事に大きさが違う相似形。2003年1月 ソニー Cyber-shot F717

 家に篭もって昔の写真を整理するシリーズに戻る。第4回は2003年。この年、正月早々子猫が家にやってくるとか(大五郎)、猫2匹も一緒に引っ越すとか、そんなイベントがあったのでまたもや飼い猫の話になっちゃうがお付き合いいただければ幸いです。

 てなわけで、2003年1月、生後半年くらいの子猫がうちにやってくる。前年秋、友人から里親募集中の子猫がいるけどどう? と誘われ、年明けにやっと迎え入れることができたのである。おでこの三角の毛から「大五郎」と名づけられ、動物病院で検査を受けたのち、我が家にやって来た。扉を開けると、奥で怯えている。

古い籐の猫籠の奥で震える病院がえりの大五郎。実は病院で暴れて大変だった。2003年1月 サンヨー DSC-MZ3

 深夜、さっそく籠から出て行方不明になる。Cyber-shotの「赤外線撮影機能」を使って探すと、ベッドの下にいた。子猫はどこにでも隠れるので面白い。

真っ暗な場所を探すには赤外線。ベッド下の壁際に隠れてるのを発見して撮影。顔だけがちょこんと顔を出してる。2003年1月 ソニー Cyber-shot F717

 すぐに慣れ、部屋の探検をはじめる。明るくない部屋の中を動き回る子猫を当時のデジカメで捉えるのはなかなか大変だった記憶がある。その中でこれが一番よい感じに撮れてたのだった。にしても「Cyber-shot F717」をよほど気に入っていたのですなあ。これで撮った写真がすごく多い。

子猫っぽさと野良っぽい精悍さの両方が出てる幼少時の大五郎。よくあばれまくってくれたのだった。2003年1月 ソニー Cyber-shot F717

 深夜、眠りにつくと部屋で先住猫「にや」との大運動会がはじまり睡眠の邪魔をする。どうせならその様子をこっそり撮ってやれとナイトショット(赤外線撮影モード)にしたCyber-shotを持って待機。消灯してしばらくすると格闘がはじまる。そっと撮る。これぞ待ち伏せ感。

寝床から出てきた大五郎とそれを戦闘態勢で待ち伏せする「にや」。このあとはもう大騒ぎで撮影不可能。2003年1月 ソニー Cyber-shot F717

 やがて、仲良くニャンモナイトだかアンモニャイトだかでシンクロスイミンするようになる(冒頭写真)。3月末、少し離れたマンションへと引っ越すために部屋の片付けをはじめる。ただならぬ気配を感じた2匹は天袋に逃げ隠れるのであった。今の家でも天袋ってあるんだろうか?

どうやって上ったのか気がついたら天袋に上がっていた2匹。大五郎はどうやって降りようか悩んでいる様子。2003年3月 サンヨー DSC-J1

 4月、引越しを完了。当時使っていたPowerMac G4の上部はほどよく湾曲していて前足を入れる穴もあり、そこそこ温かくもあり、大五郎の昼寝場所になる。にやは床に寝る。

PowerMac G4の上は猫がくつろぎやすい形状で、我が家では猫ベッドになっていた。ちなみに、にやは鏡面になっているドライブトレイに映ってる。2003年4月 ペンタックス Optio 33L

 5月、にやが洗面所での水の飲み方を教える。にやは洗面所で流れてくる水を呑むのが好きだった。でも大五郎はそうでもなかったらしい。

洗面所で水を呑みたい後にやが主張したので少し出してやる。大五郎はそれを上から眺めてる。2003年5月 カシオ EXILIM EX-Z3

 6月、大五郎は客が来たのに驚いて洗濯機に逃げ込む。にやは人間に構われるのが好きなので大五郎もそれを学んでくれるかと思ったら、まったくそんなことはないのであった。

姿が見えない、と思ったらまさかの洗濯機。小さい頃はよくここに隠れていたのだった。2003年6月 キヤノン Powershot G5

 7月、真新しい真っ赤なソファーでシンクロスイミンする。このソファー、あっという間に猫の爪痕でぼろぼろになるのだが、このときはまだそれを知らない。

子猫に追い回されて疲れたにやと老猫を追い回して疲れた大五郎のシンクロ。2003年7月 キヤノン Powershot G5

 8月、サイクルロードレースを見てたら邪魔をする。

ブラウン管テレビの時代。ハイビジョン化の前。テレビの上は猫のお気に入りの場所だった。夏だから暑かったろうに。2003年8月 フジフィルム FinePix F402

 9月、大五郎が洗濯機と壁の隙間にはまって出られなくなる。

洗濯機と壁の間にはまったの図。どうすればこんな姿勢でおさまるのかよくわからないのだが、きょとんとした顔がまたおかしい。2003年9月 カシオ EXILIM EX-Z3

 11月、去勢され、エリザベスカラーを付けられて困る。

去勢から帰宅。集光器で陽射しを顔に集めてるようにみえるのがちょっとおもしろかった。後ろのソファーには保護布がかけられた。2013年 11月 サンヨー Xacti DMX-C1

 12月、やっと1年が終わり、大人の顔になる。

いろいろあって疲れた1年でした、の顔。2013年 12月 ソニー Cyber-shot DSC-F717

 2003年に1歳だった大五郎も今は18歳である。もうすっかり老猫だ。子猫はもう子猫でいるだけで面白い。上下左右関係なく三次元的に家中を探検し、僅かなスキマがあったら入り込み、仕事の邪魔をする。あの頃のカメラでよくがんばって撮ってたもんだと思う。

 デジタルの写真は失われやすいけど(パソコンが壊れたとかハードディスクが壊れたとか、間違って消したとか)、ちゃんと管理しておけば、あとで楽しいのだ。頼りない記憶よりも残した写真の方が信頼できるわけで、今、多くの人がスマホで写真を撮ってると思うけど、ちゃんとバックアップは取り、写真は残していきましょう、ということで。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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