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石川温のPCスマホニュース解説 第72回

はたして黒字化できるのか:

楽天モバイル「捨て身覚悟」の対抗策

2020年04月13日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●格安スマホ業者が戦々恐々

 今回の改定により、楽天モバイルは相当、競争力を増した。戦々恐々と感じているのが、格安スマホやサブブランドではないか。

 例えば、格安スマホ市場で絶大な人気を誇るワイモバイルの場合、スマホベーシックプランSでは月額2680円(各種割引のぞく)で月々4GB(1年間のキャンペーン、1年経過後は3GB)だ。

 これがスマホベーシックプランMになると月額3680円(各種割引のぞく)で月々12GB( 1年間のキャンペーン、1年経過後は9GB)となっている。どちらも音声通話料は1回10分以内であれば無料となっている。

 しかも、楽天モバイルは300万名に限って、1年間無料のキャンペーンが展開されている。ここ最近、どの会社も2年縛りに見直しが入り、解約しやすくなりつつあるが、楽天モバイルによる今回の改定により、特に格安スマホユーザーが一気に動き出す可能性も出てきた。

 すでに、格安スマホを使っている人は、一度、キャリアを解約するということを経験しており、現在、契約している格安スマホに対する愛着が深いわけではない。格安スマホユーザーは月々の支払いに対する意識が高い。フットワークも軽く、積極的に他社に乗り換えていくこともいとわない。

 楽天モバイルの料金プランは、格安スマホユーザーにとってみれば、かなり気になる存在だろう。

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