58タイトル収録されたPCエンジン miniを試遊してみた

PCエンジン愛炸裂! 編集部員たちがチョイスする「PCエンジン mini」収録タイトルを紹介

2020年04月20日 17時00分更新

文● 市川 ●編集 ASCII

名作ADV「SNATCHER」のストーリーに引き込まれた

2番目に選んだタイトルは、1992年に発売された「SNATCHER」

 2番目のタイトルとして、1992年に発売された「SNATCHER(スナッチャー)」をチョイスした。2042年のネオ・コウベ・シティを舞台に、殺した人間に変装できるアンドロイド「スナッチャー」との戦いを描いたサイバーパンク・アドベンチャーである。

名作SF映画を彷彿とさせる世界観とストーリー展開に引き込まれた

「移動」「話しかける」「調べる」などコマンド入力で進めていく

 さまざまなSF映画のオマージュで彩られたストーリーはもちろん、印象深いキャラクター、思わず唸ってしまうゲーム性に引き込まれた。そのうえ、豪華声優陣によるキャラクターボイスのクオリティーも驚くほどに高い。洋画の吹き替え版を観ているような感覚を終始味わった。まさかこれが二十数年前の作品とは驚きだ。SNATCHERだけはリアルタイムでプレイしたかったなぁ……。

激ムズながらストーリーが気になる横スクロールアクション「忍者龍剣伝」

3番目に選んだタイトルは、1988年に発売された「忍者龍剣伝」

 3番目のタイトルは、1988年にテクモ(現コーエーテクモゲームス)が制作した「忍者龍剣伝」。本作の後継作「NINJA GAIDEN」はリアルタイムでプレイずみだが、シリーズの原点をプレイしてみたいと思い、本作をチョイスした。「龍の一族」の末裔である忍者「リュウ・ハヤブサ」が、決闘で殺された父の仇を討つべく渡米し、謎の軍団と戦いに挑むといった内容。B級アクション映画を彷彿とさせるストーリーが魅力的で、エンディングまでプレイしたいという欲に駆られた。

忍術を駆使して戦う横スクロールアクションゲームの名作。高難易度なゲームとしてかなり有名だとか

主人公「リュウ・ハヤブサ」の復讐劇が始まる。エンディングが気になって仕方がない

 「手裏剣」や「忍法火炎の舞」などの忍術を駆使して敵と戦う横スクロールアクションだが、かなり骨太な難易度である。夢中になったあまり、失敗する度に「あぁ!」と思わず悔しい声を何度も上げてしまった(編集部のつばさに笑われてしまった)。激ムズゲーの部類に入るタイトルで、トライ&エラーを重ねてステージを覚えることが攻略のカギ。激ムズのステージを細かく研究し、結果へコミットしていく面白さが詰まっていた。

 先が気になるストーリーと、骨太な横スクロールアクションが魅力の忍者龍剣伝。エンディングまでガッツリプレイしてみたいタイトルであった。

 以上が、私が選んだ面白い収録タイトル3本である。上記の3タイトル以外にも興味深い作品が多数あり、3本に絞るのにかなりの時間を費やした。複数ある面白い作品を数本に絞ることの難しさを、改めて思い知ることとなった。

ゲームに夢中だった子供時代を思い出させてくれた

ゲームに夢中になっていた子供時代を思い出させてくれた

 実際にPCエンジン miniをプレイしてみて、ゲームに夢中だった子供時代のことを思い出した。無我夢中になってゲームをプレイし、ラスボスを倒して大はしゃぎするあの感覚が懐かしい。その懐かしさを思い出させてくれたのがPCエンジン miniだ。

 PCエンジン miniの収録タイトルははっきりいってレトロだが、古臭さを感じることなく、むしろ新鮮な感覚で存分に楽しめた。どれもこれも面白く、私が生まれる前に誕生したゲーム機とは到底思えなかった。人によっては古い、時代遅れと感じるかもしれない。だが、私にとってPCエンジン miniに収録されたタイトルは、輝きを放ち続ける宝物であった。

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