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横須賀に未来の自動車が集結の「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ 2020」

2020年02月13日 09時00分更新

文● 鈴木ケンイチ 編集●ASCII

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ロボティクス系展示も充実のデモ

 屋内のデモは、野外よりもさらに数多くのものが用意されていた。ロボット技術関係で言えば、ロボットアームの遠隔操作体験や装着型サイボーグである「HALR腰タイプ介護・自立支援用」が体験デモを実施。自律走行型配送ロボット「RICE」(ライス)は、上手に人を避けながら移動するデモを会場内にて披露した。

人ごみの中をゆっくりと、しかし人を避けながら移動する自律走行型配送ロボット「RICE」(ライス)

アスラテック社による「ロボットアームシステム遠隔操作体験」のデモ。小さなコマを器用につまむことができる

腰に装着した「HALR腰タイプ介護・自立支援用」が、作業の負荷を軽減してくれる

 ヤマハは3輪の電動モビリティである「TRITOWN」を展示。現行法では走行可能な場所が限られるものの、製品としての仕上がりのレベルは相当に高いように見えた。

ヤマハの「TRITOWN」。左右にリーンする構造で、運転者がバランスをとって自律させる

 ほかに、これまでの実証実験の結果を報告する展示も数多く用意された。大きなロボットとドローンを共に展示したのが楽天だ。ロボットやドローンを使った配送サービスを提案し、その実証実験の様子を展示していた。

楽天ブースは、昨年、展示された自動走行ロボットを使って公園内での配送サービスを実施したという

 ドコモは横須賀市にて実施されている「AI運行バス」の実証実験の内容を展示。これは運転手のいる乗合バスだが、ユーザーがスマートフォンのアプリを使って配車を依頼し、それに合わせてAIが運行ルートを決めるのが特徴だ。ニーズにあわせて乗降ポイントや運行数を柔軟に変更できるため、ユーザーの利便性が高まるだけでなく、運行側の負担も最適化できる。横須賀市の実証実験では、4000世帯のエリアで1000ものアプリがダウンロードされ、利用者の数も順調に伸びているという。

高速走行中の5G受信をテストした車両と、5G用のガラスを採用したGT-Rが展示された

ドコモによる「AI運行バス」用のアプリ。スマートフォンで配車予約が可能となる

 「未来に乗れる。未来が見える。」というテーマのとおり、モビリティに関する最新技術に触れることができた。遠い未来ではなく、すぐ近くの未来という技術中心というのが特徴で、多くの技術が生活の中で利用するシーンが予想できた。

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