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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第77回

プライバシー尊重はブランドイメージになる:

アップル、iPhoneロック解除めぐりトランプ大統領と対立

2020年01月22日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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 アップルはプライバシーをブランド価値にしようとしています。アップル自身は、個人の情報が守られることを『人々が有する当然の権利であり、繰り返し常に確認されるべきこと』としています。

 プライバシー重視の姿勢はスティーブ・ジョブズ時代から貫かれている基本的な考え方ですが、これをあえて声高に言うようになった背景には、Facebookを通じてCambridge Analyticaがユーザー情報を流用し、選挙キャンペーンに活用したスキャンダルが明るみに出たこともきっかけでした。

 アップルのプライバシー担当者はほぼ毎年日本を訪れており、アップルの考え方をメディアに対して説明しています。その中で、アップルはユーザーデータを活用したビジネスをしないため、「GAFAとして一緒にしないでほしい」という印象的なフレーズを述べていました。

 アップルがそう言っている理由とその対策、そして米国政府や捜査当局との軋轢について考えていきましょう。

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