KADOKAWA Connectedは12月20日、Slackの導入を推進しており、およそ4000名規模での活用を達成したと発表した。
KADOKAWA ConnectedはKADOKAWAグループのICTコンサルティングと働き方改革支援を手掛けており、グループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環としてSlackの導入を2019年5月から進めているという。DXへのアプローチを、ユーザー基盤、組織コミュニケーション、製品・物流の3つの基盤で進めており、今回のSlack導入は組織コミュニケーション向上の施策のひとつとして実施。
Slack導入にあたっては、それまで導入していた他のビジネスチャットツールの利用を取り止め、社内コミュニケーションをSlackに統一、各グループ間やベンダーとのやりとりを順次Slackに移行することで業務の生産性の向上とスピード経営の実現を支えているとしている。
KADOKAWA ConnectedではSlack導入を含めたICTツールの社内定着、啓蒙のために2019年7月から「カスタマーサクセス部」を発足。具体的な支援活動として、経営層や一般社員など対象者別の勉強会を実施や、「ICTツール徹底活用マンガ」の作成など、多様なレベルのICTリテラシーを持つ社員に対して、 DXの重要性と個別のツールの機能などをユニークかつ親しみやすいかたちで発信している。
社内の情報伝達のスピードが加速、連絡の確実性が向上した成果の一例として、本年度ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏のスピーチで「ロウソクの科学」が話題になった際、組織を越えてSlack上でコラボレーションを行ない、通常10営業日程度かかる重版の製造から発送までを2営業日で実現したという。