■第1弾スマホを投入、日本市場ではチャンスも
日本向け第1弾のスマホは「Mi Note 10」シリーズになりました。最大の特徴として、1億800万画素のサムスン製センサーを中心としたリア5眼カメラを搭載。超広角、望遠、マクロ、スロー、夜景など最近のトレンドに全対応しています。
本体前面の大部分を占める3D曲面のAMOLED画面や、画面内指紋センサー、6GBのメモリーを搭載しつつ、価格は5万2800円(税別)から。シャオミのカメラ技術やコスパの高さを紹介するのに十分なインパクトのある商品といえるでしょう。
しかし防水やおサイフケータイの機能はなく、販路はアマゾンでのSIMフリー版のみ、サポートはメールのみと、日本向けのスマホ事業としてはまだまだといったところ。日本市場へのローカライズに取り組んできたファーウェイやOPPOに追いつくには時間がかかりそうです。
シャオミにとって追い風になりそうなのは、日本のスマホ市場に変化が起きつつあることです。10月には電気通信事業法の改正により端末の割引が制限され、ミッドレンジ価格帯の製品に注目が高まっています。
さらにその最大の恩恵を受けるとみられていたファーウェイは、米中摩擦によって思うようにビジネスができない苦境に陥っています。その間隙を縫って全力で攻めに転じたOPPOのように、シャオミも一定のシェアを確保する可能性はあるでしょう。
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