赤字事業は完全になくす
パナソニックの津賀社長は「赤字事業は完全になくす」と宣言し、全社規模で構造的赤字事業を撲滅するとともに、低収益事業についても、2021年度までに方向性を打ち出した。
そして「構造改革については、これまではカンパニー主体で行ってきたが、今後はトップダウンで実行する」と、津賀社長自らが厳しい姿勢で取り組むことを明らかにする。
「パナソニックは、家電を中心に、人に寄り添い、モノづくりを通じてお役立ちを果たしてきた会社である。この強みを時代の進化に合わせて磨き上げ、くらしの領域でお役立ちを広げていくことが、当社の価値であると考えている。
人とモノの2つの視点で、絶えずお客様とつながり、一人ひとりのくらしに最適なソリューションを提供する会社がパナソニック。このように自らの姿を再定義し、今後も世の中に求められる、価値ある企業となることを目指す」と津賀社長。101年目のパナソニックが、次の成長に向けた再スタートを切った。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ