ポイント2:メモリーはDDR4-3200まで対応
Zen系アーキテクチャーではメモリーのクロックがInfinity Fabricに連動する。Infinity FabricはCCDとIOダイ間の接続に使われるため、高クロックメモリーの対応はZen系CPUのアキレス腱と言ってもよい。
第3世代Threadripperでは、最高DDR4-3200を公式にサポートする。メモリーのランク構成や枚数によりサポートされるメモリークロックの上限が変わってくるのは従来のThreadripperと共通だ。もちろん、マザーボードやメモリーの品質次第では、この制限を打ち破ることは可能になる。
ポイント3:PCI Express Gen4とTRX40チップセットの採用
第3世代Threadripperで最も大きな仕様改変は、PCI ExpressコントローラーがGen4対応となり、さらにチップセットも新しい「TRX40」が必須となる点だ。一般ユーザー向けのRyzenの場合、チップセットがGen4対応以前のX370やB450でもBIOSさえ対応していれば動作させられる、それがSocket AM4エコシステムの強みとなっている。
しかし、第3世代Threadripperは既存のX399マザーボードには装着できないように物理形状レベルで設計を変化させている。その理由は単にPCI ExpressレーンをGen4仕様にするだけでなく、チップセット間の接続バスのレーン数をx4からx8に拡幅し、4倍の帯域になるよう仕様を変更した。
CPUのピン配置も拡幅に合わせ変更されているため、X399は捨てざるを得なかった……と説明している。拡幅された帯域を使い切れるシチュエーションがあるかはさておき、これは将来のエンスージアストの要求に対する先行投資的な意味合いもあるようだ。

この連載の記事
-
第473回
デジタル
Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ! -
第472回
sponsored
触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ -
第471回
デジタル
8TBの大容量に爆速性能! Samsung「9100 PRO 8TB」で圧倒的なデータ処理能力を体感 -
第470回
デジタル
HEDTの王者Ryzen Threadripper 9980X/9970X、ついにゲーミング性能も大幅進化 -
第469回
デジタル
ワットパフォーマンスの大幅改善でHEDTの王者が完全体に、Zen 5世代CPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズをレビュー -
第467回
デジタル
Radeon RX 9060 XT 16GB、コスパの一点突破でRTX 5060 Tiに勝つ -
第466回
デジタル
Radeon RX 9060 XTは6.5万円でVRAM 16GBのお値打ちGPUになれたか? -
第465回
デジタル
遅れてやってきたPCIe5.0 SSDの大本命、リード14GB/秒超えのSamsung「9100 PRO」を実機レビュー -
第464回
デジタル
Radeon RX 9070シリーズの仕上がりは想像以上だったことがゲームベンチでわかった -
第463回
デジタル
Ryzen 9 9950X3Dは順当進化。3D V-Cache搭載Ryzenの最強モデルだがクセありな部分はそのまま -
第462回
デジタル
RTX 5070の足を止めた「Radeon RX 9070 XT/ 9070」レビュー - この連載の一覧へ

