家電メーカーが始める新ビジネス
そのほか、AIoTクラウドでは、法人向けクラウドソリューションも提供することになる。
AIoTクラウドの赤羽社長は「シャープは、スマートライフのプラットフォーマーを目指す。AmazonやGoogleと競争する部分もあるが、連携する部分もある」とし、「スマートライフを追求するうえでは、AmazonやGoogleでさえも、自分たちですべてをやることは難しい。スマートライフの追求においては、シャープが補完できる部分がある」とする。
AIoTクラウドの具体的な事業計画は明らかにしていないが、IoT事業本部を母体にした259人の体制でスタート。今後増員する計画を打ち出しながら、「まずは黒字化を目指す」とした。
当初は、プラットフォーム事業を中心に展開。「データの加工、販売、仲介や広告、送客などの事業を考えている。立ち上がりは、開発支援の収益が大きいと考えている。将来的には、プラットフォーム事業とクラウドソリューション事業の売上げを半々にしていたい」と述べた。
AIoTクラウドは、家電メーカーであるシャープが、家電から生まれるデータを活用して開始する新たなビジネス。この新たな挑戦がどう成長するのかに注目が集まる。
この連載の記事
-
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう - この連載の一覧へ