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デジタルビジネスを支える堅牢性に、俊敏性や自動化もプラス

日立、Lumada基盤を支えるスケールアウトストレージやエッジサーバーを投入

2019年10月11日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 2019年10月10日、日立製作所はデジタルトランスフォーメーションを支援する「Lumada(ルマーダ)」を支えるITインフラの新製品として、スケールアウト型の新フラッシュストレージ、エッジサーバー、クラウド連携サービスを発表した。

Hitachi VSP 5000シリーズ

信頼性だけでなく、柔軟性も高められたVSP 5000シリーズ

 顧客のデータ利活用基盤を支えるストレージに関しては、従来重視してきた性能や信頼性に加え、デジタルソリューションを加速する柔軟性や俊敏性を重視したポートフォリオに刷新する。

 第一弾として発表された「Hitachi VSP 5000シリーズ」はスモールスタートが可能なスケールアウト型のフラッシュストレージ。「Hitachi Accelerated Fabric」と呼ばれるインターコネクトスイッチを独自開発し、コントローラー間のデータ転送を効率化することで、リニアなスケールアウトを実現する。性能面では従来機種の「Hitachi VSP F1500」と比較し、2.3倍のランダム性能の強化が図られ、対応コントローラー数も6倍になった。また、SSDやSASドライブに加え、低遅延なNVMeドライブの混在も実現。日立製作所の後藤 照雄氏は、「基幹システム、クラウド、IoT、分析などの複数のワークロードを統合できるのが1つのメリット」とアピールする。

日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット ITプロダクツ統括本部 プロダクトビジネス本部 本部長 後藤 照雄氏

 VSP 5000シリーズではコンテナ環境と連携するプラグインを新たに用意。開発環境から本番環境へのデータ移行が難しいというコンテナ環境の課題を解消し、迅速・効率的な開発が可能になるという。さらに止まらないシステムを支える信頼性も向上。コントローラーの二重障害によるシステム停止を防ぐべく、メモリ上の制御情報を別コントローラーのメモリにコピーし、データアクセスを維持することが可能になる。これは自社開発のインターコネクトスイッチによって実現しており、可用性も99.9999%(6-nines)から99.999999%(8-nines)まで引き上げることが可能になった。後藤氏は、「日立のDNAである信頼性をさらに二桁向上させることができた」と語る。

VSP 5000の特徴

 セキュリティも強化され、データ保護や管理インターフェイスの堅牢化、暗号化の強化などの技術を組み合わせ、データ漏えいや改ざんを防止する「データ保護ソリューション」を提供。スケジュール化による運用の自動化、マルウェアの感染時刻の特定による早期復旧や、サーバーからアクセスできない形でバックアップデータを複製する機能を搭載した。最大1024世代のスナップショットとして保存でき、マルウェアの長期潜伏にも対応するという。

 Lumadaの運用管理を担うソフトウェア「Hitachi Ops Center」も投入された。AIを活用した予兆検知や自動解決、API連携によるハイブリッドクラウド管理などにより、自動化や運用の容易化を実現する。

IoT向けのエッジサーバーや独自開発のSDS、クラウド利用支援まで

 また、多種多様なセンサーデータを収集するデータ基盤を強化すべく、エッジでの分析処理に特化したアナリスティックコンピューター「HA8000Eシリーズ」を投入する。多様なIoTデバイスのインターフェイスや標準プロトコルをサポートし、製造現場や監視カメラのデータを容易に収集できるほか、高性能なプロセッサーを搭載し、データ分析処理の一部を向上や店舗などのエッジ側で実施できるという。

エッジサーバーと日立開発のSDS

 さらにデータレイク基盤のために独自のSoftware Defied Storage(SDS)を開発し、IoT向けのハイパーコンバージドインフラ(HCI)に実装していくという。独自のSDSではサーバーとストレージを独立して拡張できるほか、高信頼・高性能を実現。ファイバチャネルによる日立ストレージとのデータ連携をサポートし、基幹系から情報系へのデータの利活用を促進するという。

 クラウドの利活用に関しては、「プライベートクラウドとパブリッククラウドの選択が難しい」「パブリッククラウドは使いたいが、データは社外に出したくない」「ハイブリッドクラウドでのシステム構築の経験不足」といった課題を解消すべく、クラウド活用の課題を総合的に解決するソリューションを提供する。

クラウド環境の最適化

 具体的には最適化、環境選択、移行のステップにあわせ、リソースの稼働統計とAI分析による「ITリソース最適化支援サービス」や最新のサーバーやストレージを月額課金のプライベートクラウドとして利用できる「IT基盤ユーテリティサービス」、さらに日立ストレージをパブリッククラウドに近接したエクイニクスのデータセンター上で提供する「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX DC」、パブリッククラウド移行支援サービスまでを順次提供する。

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