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SUPER GT 2019 GT300クラス観戦記

SUPER GT第7戦SUGOでミクさんは王座への望みを繋ぐ

文●栗原祥光 撮影●加藤智充、栗原祥光

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決勝レースは波乱の幕開け
運命を大きく替えたタイヤ選択

 日本列島に台風17号が近づいている事から天候が心配されていたSUGO戦。グリッドにマシンが並び出した頃から、空からはポツポツと冷たい物が舞い降り始める。しかし雨が強くなるのか、それとも止むのか。各チームはドライタイヤかウェットタイヤにするか、スタート直前まで悩むことになった。

 定刻の14時、弱い霧雨が舞う中、セーフティーカー先導でレースが開始。4周目から戦いの火蓋が切って落とされた。

 その1コーナーでウェットタイヤの55号車が、ポールシッターでドライタイヤを選択した61号車を軽くパス。55号車はドライタイヤを履くGT500車両をパスするほどの快走をみせて後続に大きな差を広げていく。いっぽうウエットタイヤを選択した61号車と25号車はペースがまったく上がらず大きく後退してしまう。

 55号車先頭の中、2番手に上がった56号車に、好ペースの4号車が襲い掛かる。そして11周目に2番手へと浮上。この4号車を上回る速さをみせたのが、13番手スタートの65号車(LEON PYRAMID AMG)。27周目に56号車をパスすると4号車の背後に迫る。さらに96号車も順位を上げ、2位争いが三つ巴の様相で序盤が進む。

 36周目、55号車、そして2位を争う3台のうち、4号車と65号車が同時にピットイン。そのタイミングでGT500クラスの1台が2コーナーでスピンする。ここでセーフティーカーが導入され、ピットに入らなかった96号車は不利な状況となる。

 41周目にレースが再開されると、96号車を始めピットに入っていなかった車両が続々とピットイン。これで55号車が再びトップに返り咲いた。そして後ろの4号車が猛追。今年からGTに参戦するARTAの福住仁嶺選手に対して、ベテランのGSR谷口信輝選手が虎視眈々とチャンスを伺う。

 後方では96号車が猛追。ピットストップが終わり5番手で戻ると、4番手の56号車を68周目の4コーナーでパス。そしてそのまま65号車もパス。表彰圏内まで戻ってきた。

 いっぽうトップ争いはARTA福住が頑張り、4号車との差を開くことに成功。これで安泰となった55号車はそのままチェッカー。今シーズン初勝利を飾りチャンピオンシップ争いに王手をかけた。

 2位は4号車で今シーズン初の表彰台を獲得。次戦で優勝しライバルがノーポイントなら自力チャンピオンの可能性がある。3番手は鈴鹿以来の表彰台を獲得した96号車となった。

 SUPER GTでは優勝+ポールポジションで1レース最大21ポイントを獲得できるため、現時点ランキング2位の96号車(47ポイント)、4号車(40.5ポイント)、56号車(40ポイント)までが権利を有しているが、今回55号車が優勝したことで61.5ポイントでライバルに対して大きく差をつけることに成功し、圧倒的に有利な状態で最終戦を迎えることになった。

 2019年のSUPER GT最終戦となる第8戦は11月2~3日、ツインリンクもてぎで250kmレースとして開催される。

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