ドコモ版「HUAWEI P30 Pro」は発売できるのか 筆者撮影
8月に入り、発売が見送られていたファーウェイの最新ミッドレンジスマホ「HUAWEI P30 lite」が続々と登場しています。ベストセラーの後継機として、待っていた人も多いのではないでしょうか。
その一方で、NTTドコモが今夏発売予定の「HUAWEI P30 Pro」はNTT持株会社の意向もあり、発売が危ぶまれています。
■ファーウェイ端末の販売開始にNTTは否定的
ファーウェイ・ジャパンが5月に発表した「HUAWEI P30」シリーズについて、8月5日には楽天モバイル、8月8日にはKDDIとソフトバンク(Y!mobile)、8月9日にはmineoとLINEモバイルが販売を開始しました。
一方、8月6日に開かれたNTT持株会社の決算説明会では、こうした動きについて澤田純社長が「お客様に迷惑をかける可能性が高いのではないか。同業者として、おかしな取り組みだと感じている」と否定的に発言したことが報じられました。
あくまで実際に商品を取り扱うNTTドコモではなく、グループの持株会社であるNTTのコメントではあるものの、ドコモによるファーウェイ製品の発売は困難な状況になったとの見方が出ています。
NTTの発言自体も、ある意味では的を射たところがあります。
一般に、キャリアモデルのスマホはメーカーから仕入れた端末をキャリアの製品として販売します。何か問題があれば責任を取るのはキャリアである以上、慎重になるのは当たり前です。
米中関係に目を向けると、貿易摩擦はまだまだ続いており、ファーウェイへの制裁も完全に解除されたとはいえません。KDDIやソフトバンクは安全性を確認できたとしているものの、ドコモは難しい判断を迫られることになるでしょう。

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