LEDの商用販売を開始
翌1968年にはLEDの商用販売を開始している(この最初のLEDはオレンジ色のものである)が、この初期のLEDの発光素子であるGaAsP(ガリウム砒素リン)の供給元はMonsantoである。
最近では遺伝子組み換え作物や、除草剤の「ラウンドアップ」が有名で、2018年10月にドイツのバイエルに買収されたバイオ科学メーカーであるが、1968年になぜか同社はLEDの生産を開始、自社で販売するほかHPなどにも卸していた。
この当時、LEDの価格は1個あたり200ドルだったにも関わらず、1968年から1970年にかけて、数ヵ月ごとに売上が倍増していたというからその伸びは凄まじい。
ただこのLEDも、Fairchild Semiconductorが1個あたり数セントで製造する工程を確立したことで、より一層市場は広がったものの、Monsantoはこの頃にはLEDの製造・販売から撤退している。
HPはというと、なにしろこれまでは自社の計測器などの表示に大量のネオン管を利用しており、これを順次LEDに置き換えていったから自社需要も膨大であり、加えて製品としての販売も行なっていたようだ。
当初はMonsantoからGaAsPを購入して製造していたが、途中からFairchildのプレーナー構造のものに切り替えた模様である。
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