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石川温のPCスマホニュース解説 第46回

Sign in with Appleの仕組みに期待したい:

セブンペイ問題で「IDとパスワードの限界」を感じた

2019年07月11日 16時00分更新

文● 石川温

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●Sign in with Appleとは

 最近、様々なウェブサイトで、グーグルやフェイスブックのアカウントでログインできるようになっているが、アップルはこの2つのログイン方法について「個人情報が流用されている」と指摘。アップルではAppe IDを使い、プライバシーに配慮した独自のログイン方法を提供するに至ったというわけだ。

 Sign in with Appleでは、アプリやウェブサイトに新規登録する際、自分のメールアドレスを登録しなくてもいいようになっている。この際、アップルが独自にランダムに生成したメールアドレスとパスワードを用意。それを使って、アカウントを作ることができる。ユーザーはランダムに生成されたメールアドレスをおぼえる必要もない。アプリ側からユーザーに対する通知は、アップルを経由してきちんと届くようになっている。

 今でもIDやパスワードをiCloudキーチェーンがおぼえてくれているし、iPhoneやiPad、MacBookでは顔認証や指紋認証があるため、いちいちIDやパスワードを手入力する手間が省けている。しかし、いずれも自分で作ったIDやパスワードがあった上でのiCloudキーチェーンだが、これからは、IDとパスワードの生成もアップルにおまかせできるようになるのだ。

 しかも、グーグルやフェイスブックのログインとは異なり、個人情報をトラッキングされる心配がない。個人情報を守りつつ、簡単であつ安心なログイン環境が手に入るというわけだ。

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