PCI Express Gen4 SSDのパフォーマンス
簡単ではあるが、検証環境に組み入れたGIGABYTE製のPCI Express Gen4接続のSSDのパフォーマンスもチェックしたい。今回使用したマザーボード「X570 Taichi」の場合、M.2のヒートシンクが3スロット分合体している上にチップセットクーラーのファンガードも兼ねているため、SSD付属の銅製ヒートシンクは使用せず、マザーボード側のM.2ヒートシンクをそのまま利用した。CPUに最も近いスロットに装着している。
テストはおなじみ「CrystalDiskMark」であり、デフォルトの1GiB×5を実行した。結果は次の通りだ。
シーケンシャルライトの公称スペックの限界値と同じ数値が出たのにはたまげたが、性能に偽りなしであることが確認できた。
ついでに、X570マザーボードにPCI Express Gen4に対応しない第2世代Ryzenを装着した時は、読書速度はどうなるだろうか? 結論から言うとスロットによって異なる結果が出た。
まず言えるのはマザーボード側がX570であっても、PCI Express Gen4を使うにはCPUが第3世代Ryzenであることが必須なようだ。Gen4環境では5000MB/sec出せていたシーケンシャルライトが、3300MB/sec弱に落ち込んでいるのがその証拠。そして今回の検証用マザーボードではCPUに一番近いスロットを使用した時はなぜか速度がそこから半減してしまった。CPUだけ交換したので接触不良は考えにくい。どのような理由によるものであるかは、今後の調査が必要だが、レビュアー向けキットに同梱されていたマザーボード特有の不具合である可能性も残されている。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ