目を動かすことは面倒になりつつある?
サービスを作るときに「アイトラッキング調査」をすることがある。
アイトラッキング調査は、被験者の目の動きを測定できるカメラを付け、ウェブサイトやサービスを見てもらう調査である。初見の人の目線はどこを見ているのか、その次に見るのはどこか? 必要なメニューはきちんと見えているか? バナーはどれだけの人がきちんと見ているのか? などを総合的に調べることができる。
アイトラッキング調査は、もともと「サービスデザイン(ユーザーインターフェース=UI/ユーザーエクスペリエンス=UX)」の改善点を調べることが目的だった。
その文脈で、最近感じるのは、スマホを中心とした過酷なコンテンツ競争のなかで、そもそも「『目を動かす』というアクション自体が苦境に立たされつつあるのではないか?」ということだ。
ブログやニュースサイトは目を動かす必要がある
たとえば、ブログ。
ブログは写真と文章で構成されている。読者は文字と写真に視線を動かし、ページを縦にスクロールする必要がある。画面をスクロールすると、文字の位置も動くので、視線も追尾しなければいけない。ニュースサイトやまとめ記事サイトなども、同じ構造だ。
YouTube視聴中にスクロールするのは少数派
YouTubeと比較すると、どうだろうか?
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