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COMPUTEX TAIPEI 2019レポート 第47回

COMPUTEXで開発者に直撃取材

今年のSilverStoneは注目の新製品が目白押し!

2019年06月06日 14時00分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

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マザーを逆さまに取り付ける
変わったMicro ATXケース

 マザーボードを逆さまに取り付ける珍しい構造のMicro ATXケースが「RL08」だ。ブロアーファンから吸気してブラケットから排気するリファレンス・デザインのビデオカードを効率よく冷却するために開発された。

フロントにRGB LEDファンを2基標準装備するMicro ATXケース「RL08」。8~9月発売予定

 新鮮な空気をビデオカード直上から取り入れ背面に排気する、外排気式のビデオカードに優しいエアフロー設計となっている。CPUは、前面ファンが吸気したエアーを背面から排気する。ビデオカードとCPUを別々のエアフローにすることで空冷でもよく冷えるようにしたとTony氏は語る。

通常のケースとは反対側の右側面に、マザーボードを逆さまに取り付ける。5インチベイを搭載するが、長いビデオカードを搭載する場合は、5インチベイが使用不可となる

トップのファンは、ビデオカードに冷たい外気を当てるための吸気ファン。それを取り込んだビデオカードがブラケット部から排気するシステムだ

 なお、展示機のフロントパネルに搭載された液晶ディスプレーは、製品版には搭載されない。これは、液晶に情報を表示させたりファンの制御が可能になるASUSのコネクター規格「ASUS NODE」をデモするために、特別に取り付けられたもの。

ASUSの水冷クーラー「ROG RYUJIN」や「ROG RYUO」に内蔵された1.77インチのLiveDash OLEDと同じものをPCケース前面に取り付けることで、温度、電圧、ファン速度、周波数といった情報をリアルタイムで表示する

 PCケースに取り付けられた小型の液晶ディスプレーは、USBなどを介さず、マザーボードのASUS NODEコネクターとケーブル1本のみで接続されている。SilverStoneはASUSと協力し、ASUS NODE対応のPCケースを現在開発中とのこと。

強化ガラスを採用する
HTPC向けのMini-ITXケース

 HTPC向けのMini-ITXケースが「SG14」だ。これまでSGシリーズ(キューブ型のMini-ITXケース)は水冷クーラーの搭載が難しかったが、このケースでは簡易水冷クーラーをラジエーターを含めケース内に搭載できるよう設計されている。

HTPC向けのMini-ITXケース「SG14」。マグネット式のカバーをスライドさせると5インチベイが顔を出す

 キューブ型のMini-ITXケースにしては珍しく強化ガラスを採用する。ただし、側面を強化ガラスにすると熱がこもってしまう可能性があるので、製品版ではスチールパネルになるかもしれないとのこと。パフォーマンスを犠牲にしてもガラスにするか、それともしっかり排熱できるスチールにするか、多方面の意見を聞きつつ検討していくそうだ。

キューブ型のMini-ITXケースにしては珍しく強化ガラスを採用する。ただし製品版では変更になる可能性がある

 ベイ数は5インチ×1、3.5インチシャドウ×1、2.5インチシャドウ×1で、サイズは270(W)×354(D)×195(H)mm。カラーはシルバーとブラックの2色を展開する。開発中のため発売日は未定だが、80ドル前後での販売を予定している。

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