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COMPUTEX TAIPEI 2019レポート 第44回

ヘッドトラッキング機能付きヘッドセットなど新製品を展示したHyperXブース

2019年06月05日 15時00分更新

文● ジサトラショータ

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 コンピューター関連機器の総合展示会「COMPUTEX TAIPEI 2019」の会期中、ゲーマー向けブランド「HyperX」などを展開するKingstonは、台北市のホテルに展示ブースを設置。ヘッドトラッキングによるゲームのコマンド入力を可能にする新ヘッドセット「Cloud Orbit S」や、同社製の独自キースイッチを採用したキーボード「Alloy Origins」などを展示していた。

メモリーやストレージの展示には、直前に発表された新製品「KC2000 NVMe PCIe SSD」などが並べられていた

ヘッドトラッキングによるコマンド操作や3Dオーディオに対応する「Cloud Orbit S」

「Cloud Orbit S」

マイクは着脱式。カップ部分には音量ダイヤルなどのほか、後述するトラッキングのリセットスイッチなどが用意されている

ヘッドトラッキング機能と専用のユーティリティーにより、頭の位置を特定。音場を再構成してくれる

 「Cloud Orbit S」は、ヘッドトラッキング機能を備えるゲーミングヘッドセット。専用のユーティリティーと同時に活用することで、ヘッドセットを装着したユーザーの頭の位置をトラッキング。“3Dオーディオテクノロジー”により、装着したユーザーの頭の位置に連動するように、ゲーム内の音場を再構成する。たとえば、プレイヤーがディスプレーに正対した状態でトラッキングを開始し、そのまま右を向くことで、ゲームの音声が左から聴こえてくる、といった具合だ。一般的な大きさのディスプレーでゲームをする場合は効果が感じにくいと思われるが、湾曲トリプルディスプレーやアスペクト比32:9のディスプレーを利用する場合など、やや首の動きがあるような環境で、没入感をぐっと増してくれる機能と言えるだろう。

首の動きによるコマンド入力のデモも。うなずく動作で武器をリロードできるなど、それなりに便利に扱えそうな印象を受けた。ただし、急な入力は危険なのでやめたほうが良さそう

 ヘッドトラッキング機能のもうひとつの利点は、首の動きによるコマンド入力が可能になることだ。首を前に倒す(うなずく)ことでリロード、左にかたむけることで武器の切り替え、といったコマンドを割り当てられるため、うまく活用することで手元の操作を補助できる。デモ会場では「CSGO」および「PUBG」での体験が可能だったが、基本的には他のあらゆるゲームでも利用可能だそうだ。

 発売時期はおそらく今年中、価格は未定とのこと。あらたな活用法に期待ができそうだ。

独自キースイッチ採用の「Alloy Origins」

同社が独自開発した新キースイッチ「HyperX Mechanical Switches」を採用する「Alloy Origins」

キーキャップに半透明の樹脂素材を使ったモデルも

 「Alloy Origins」は、同社が独自開発した新キースイッチ「HyperX Mechanical Switches」を採用する初のゲーミングキーボード。「HyperX Mechanical Switches」は、アクチュエーションポイントが1.8mm、ストロークが3.8mmと、いずれもCherry MXで人気の赤軸や青軸(アクチュエーションポイントは赤軸が2mm、青軸が2.2mm。ストロークはどちらも4mm)より短く、素早い反応が可能であるとしている。軸部分はCherry MX互換仕様になっており、Cherry MX対応のキーキャップなら装着が可能だ。なお、キーキャップには黒一色のものと、キートップ以外の部分に半透明の樹脂素材を使用したものの2パターンがあるようだった。

ゲーミング製品でありながら、本体は非常に薄く軽い。スタンドは2段階の角度づけが可能

USBケーブルは着脱式で、本体側がType-C

 筐体にはアルミニウムを採用しており、ゲーミングキーボードとしては薄型・軽量であるのも特徴。一般的なUS配列で、メディアキーやダイヤルなどは用意しない。PCとの接続には着脱可能なUSBケーブルを利用するが、キーボード側のコネクターはUSB Type-C仕様となっている。

 こちらも発売時期は2019年内で、国内展開時期や価格、JP配列モデルが用意されるかなどは未定とのことだ。Alloyシリーズに関して言えば、ここ最近になってJP配列モデルがリリースされはじめているので、あながち登場の可能性がないとは言えないだろう。

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