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T教授の「戦略的衝動買い」 第533回

レトロフューチャーなセイコーの音声デジタルウォッチを衝動買い

2019年05月29日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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暗闇でも寝ぼけていても時刻がわかる
使うと便利な音声デジタルウォッチ

 音声デジタルウォッチは、SBJS001のほかにも他社からいくつか販売されているが、最もよく見かけるのは、過去筆者も何度か買った通称「TALKING WATCH」と呼ばれている製品だ。筆者が今も普段使いとして愛用しているTALKING WATCHは“CYBEAT"というブランド名が付いているが、日本でもBEAMSブランドなどで発売されている製品と中身はまったく同じモノだ。

安価なTALKING WATCH(左)とSBJS001(右)

 TALKING WATCHは裏ブタ以外のケース全体がプラスチック+シリコンベルト系なので、重さはSBJS001の半分以下の30g程度と超軽量だ。SBJS001と比較すると、クロノグラフ機能がなく、時計とアラーム設定のみというシンプルな組み合わせだ。

 買いやすいストリートプライスでの提供も大きな目的のひとつなので、随所にコストリダクションの跡がうかがえる努力の結晶といった商品だ。実売価格もまちまちで、2000~3000円前後で売られていることが多い。

デザイン的に超ユニークなSBJS001と。一般ウケしてチョイクールと言えそうだが、ありそうなチープデザインのTALKING WATCH(右)

デザイン的に超ユニークなSBJS001と。一般ウケしてチョイクールと言えそうだが、ありそうなチープデザインのTALKING WATCH(右)

 TALKING WATCHでは、SBJS001のスピーキングボタンに当たる現在時刻発声ボタンが側面右上に、ほかのボタンと同じ形状サイズで配置されている。あくまで、広く一般の人を対象とした低価格な音声対応の腕時計製品なので、当然と言えば当然だ。

 SBJS001とTALKING WATCH、いずれも現在時刻や設定のガイダンスなどを読み上げてくれる音声は日本語の女性の声だ。SBJS001は、比較的若いアニメ系のニュアンス。一方、TALKING WATCHの方は、もう少し年齢が上の女性の声のように感じる。

ガジェットギークの筆者は、当然のことながらユニークデザインのSBJS001がイチオシだ。デジタル表示部分とその上のスピーカー部の全体が、スピーキングボタンを押せば「コミュニケーター」のようにカパッと開きそうで楽しい

 健常者が装着してもなかなか便利な音声デジタルウォッチ。暗闇でも、寝ぼけている時でも、何かに集中していて目が離せない時でも、ボタンさえ押せば現在時刻を即座に教えてくれる便利な腕時計だ。価格的には軽く5倍はするものの、随所にこだわりと最適化が感じられるSEIKOの音声デジタルウォッチ「SBJS001」がイチオシだ。

TALKING WATCH、Dick Tracy 2-Way Wristwatch、SBJS001……レトロフューチャーな腕時計はいつの時代も飽きなくて楽しい

TALKING WATCH、Dick Tracy 2-Way Wristwatch、SBJS001……レトロフューチャーな腕時計はいつの時代も飽きなくて楽しい

T教授

今回の衝動買い

アイテム:SEIKO 「音声デジタルウオッチ SBJS001
・購入:ビックカメラ.com
・価格:1万1850円(税別)


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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