KDDI商品・CS統括本部 山田靖久副統括本部長、同コンシューマ事業本部コンシューマ事業企画本部・長谷川渡次世代ビジネス企画部長 筆者撮影
KDDIが新料金プランを発表した。
発表会では随所に「4割値下げ」をアピール。菅官房長官の「携帯電話料金は4割値下げできる余地がある」発言に応えた格好だ。
今回KDDIが発表した料金プランを見ると、4月に発表されたNTTドコモの新料金プランを意識しつつ、通信容量制限のない「auデータMAXプラン」で、動画・SNS放題を売りにするソフトバンク「ウルトラギガモンスター+」にも対抗しているように見える。
はたして、どんな考えでKDDIは新料金プランと端末ラインナップを作ったのか。担当者に話を聞いた。
■キャラクターを立たせる必要があった
昨年8月の菅官房長官発言から、携帯電話業界には「値下げ圧力」が働いているようだ。政府の意向に応えるようにNTTドコモが4月に新料金プラン「ギガホ」「ギガホライト」を発表。5月13日にはKDDIが3種類の料金プランを発表した。
新料金プラン担当のKDDIコンシューマ事業本部コンシューマ事業企画本部・長谷川渡次世代ビジネス企画部長は、
「料金については常にニーズに対応するための改善を続けている。今回は特に『世帯における通信料金負担の軽減』という文脈がある。そのため、家族割プラスを導入し、1GBで1980円がずっと続くようにした。しかし、それだけやっただけでは面白みがない。やはり、auとしては、エンタメでスマホを使ってもらうところを追求するというキャラクターを立たせる必要がある」
「そこで、5G時代を見据えた料金プランとしてauデータMAXを用意した。さらに7GBでSNSのゼロレーティングを導入するなど、検討を重ね、ようやくこのプランにたどり着いた」と話す。
KDDIが新しい料金プランをプランを準備するには、相当な期間を要している。当然、その間にはNTTドコモの新料金プラン発表があったはずだ。KDDIとしてはライバルの新料金プランをどのように見ていたのか。
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