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春のヘッドフォン祭 2019 第10回

なぜ電源で音が変わるのか?など、XI Audio設立者が語るアンプやDACの問題点

2019年05月02日 10時30分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

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ネットワーク再生の音質を良くするSonoreの製品

 ヘッドフォン祭の会場で、合わせて紹介されたのが、2019年からトップウィングで扱うことになった「Sonore」というブランドである。まずは「ultraRendu」「ultraDigital」の2つの製品を発売する。「ultraRendu」はデジタルブリッジ、「ultraDigital」はDDC(デジタル・デジタル・コンバーター)である。

 ultraRenduの役割は、デジタル信号をLANで受けてUSBで出力することだ。

 最大のメリットはRoon Readyモードを備えることだ。Roonとは、リッピングや購入した音楽ファイルや、契約中のストリーミングサービスなどを一元管理できる、統合的な音楽再生プラットフォームのことだ。現在、日本製のDACはほとんどRoon非対応であるが、本機と接続すれば、たちまちRoon対応になる。

 また、MacでDSDデータを扱う際は、通常DoP(Dsd over PCM)方式が使われる。DoPは、DSDデータをPCMのフレーム内にカプセリングし、PCMの信号として伝送する方式だ。そのため、DSD256(11.2MHzもしくは12.2MHz)のデータを送るには、PCM768kHzの入力に対応したDACが必要となる。しかし、本機を使えばDSDネイティブ出力を使ってDSD256の伝送ができる。価格は16万5000円前後で、iFi audioの電源アダプター「iPower 9V」が付属する。

LANで入力して、USBで出力する。左端のmicroSDスロットは本機を動かすためのOSを収納したカードが挿入されている

 ultraDigitalは、USBオーディオの入力をS/PDIFまたはI2S信号(伝送にはHDMIケーブルを使用する)として出力できるコンバーターである。HDMIケーブルを使って、I2S信号を伝送する際には、いくつかのピンアサインがあるが、本機はPSオーディオがSACDトランスポートとDACの接続に使っている仕様に準拠したものとなっている。さらに、内部のディップスイッチを切り替えれば、ほかのピンアサインにも対応できる。価格は9万円前後で、こちらもiFi audioの電源アダプター「iPower 9V」が付属する。

USB入力を受けて、S/PDIF 出力をBNCで出力、またはI2SをHDMIから出力する

 Sonoreでは、ネットワークオーディオで何かと問題になっているアースの取り方、これを一度切り離すため、光LAN接続に対応する「opticalRendu」の発売も予定しているという。

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