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春のヘッドフォン祭 2019第5回

高級バッグ感覚で買えるFOCALの最上位密閉型ヘッドホン

フランスの風、耳と目を楽しませる「FOCAL STELLIA」

2019年04月29日 00時00分更新

文● ASCII

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 見た目で勝負。もちろん音もよし。

 フランスと言えば、世界を代表する高級ブランドが数多くある。革製品も有名だ。そんなおフランスならではの優越感を味わうなら、FOCALの「STELLIA」だ。コートではなく、本物のベリリウム振動板を搭載したハイグレードな性能は言うまでもないが、ケースやケーブルホルダーまで、やたらと高級感を感じさせる仕上がりとなっている。

 1979年にエンジニアのジャック・マユール氏が創設したFOCAL(JMラボ)は、世界的なスピーカーメーカーだが、ここ数年、超ハイエンドのヘッドホンにも積極的に取り組んでいる。2015年には、ベリリウム製の振動板を使った初のハイエンドヘッドホン「UTOPIA」をリリース。ほかに下位の「ELEAR」、2017年発表の「CLEAR」などを経て、2018年には初の密閉型機「EREGIA」を発表している。

 STELLIAはこれら“ハイエンドライン”の最新モデルで、密閉型としては2モデル目の製品だ。特徴はやはり、UTOPIAと同じ、直径40mm/M字型のピュアベリリウムドームを採用した点だろう。5Hz~40kHzまでの周波数帯域の再生が可能で、ひずみ率は0.1%以下。

 密閉型と言うことで、屋外などで積極的に使えるよう、スマホ接続でも十分な音量が取れるインピーダンス35Ωとなっている(Utopiaは80Ω)。

 また、ドライバーユニットの軽量化のため、フレームレスのボイスコイルを採用。さらに高純度銅を用いており、リニアなユニット駆動を可能にしている。このあたりは従来機種から継承している部分だ。

 音調はしっかりとした低域と繊細で解像度の高い中域と高域の表現を持つ一方で、低域から高域までまったく雑味を感じさせない。ベリリウム板を加工して作るドライバーは、手間もコストもかかるが、その効果をしっかりと感じることができるだろう。

 もうひとつの特徴がデザインだ。旅行などで持ち運ぶことを前面に打ち出している。カラーはハイエンドヘッドホンでは、なかなか珍しいブラウン調。頭部にフィットしやすい、なめらかな曲線を描くモカブラウンのアルミヨーク部。同系統のモカとコニャックの2色を組み合わせた、鮮やかな印象のフルグレインレザーヘッドパッド。20mmのメモリーフォームクッションを内蔵するコニャックブラウンカラーのフルグレインレザーイヤーカップなど、形状には装着感への配慮が見られる。

 さらに専用ケースやパッケージ、長財布のようなケーブルホルダーやレザーケースに収められた説明書なども、非常に豪華だ。箱までこだわっており、オーディオ製品というよりは、ブランドもののカバンを買ったときのようなワクワク感が得られるはず。

 ケーブルは、1.2mの3.5mmステレオミニ端子ケーブルと3mの4pin XLR端子ケーブルが標準で付属する(6.3mm変換プラグも付属)。

 価格は35万6400円と安くはないのだが、そのぶん高級感や満足感の演出には手間を割いている。高級ブランド品を買う感覚で身に着ける、フランス発の豪華なヘッドホンだ。上質にこだわる人は、ぜひチェックしてはどうだろうか。

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