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春のヘッドフォン祭 2019 第1回

FiiOの新プレーヤー「M11」、バランス駆動は2.5mmと4.4mmのどちらにも対応

2019年04月27日 11時00分更新

文● ASCII

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 アプリケーションは、Android版の「FiiO Music」に準拠したものをプレインストール。OS標準のSRC(サンプリングレートコンバータ)をスキップした再生が可能だ。再生中の音源を2.8MHz DSDに固定する「DSDリアルタイム変換機能」やダイナミックEQなども用意する。

 OSはAndroid 7.0をベースにカスタマイズしたものだが、GMS認証の関係でGoogle Playストアはプリインストールしていない。ただし、アプリの追加自体には対応しており、独自の方法でホワイトリスト化されたストリーミング再生用アプリなどのインストールやアップデート、外部APKサービスの利用などが可能になるようだ。

 連続再生時間は13時間(バッテリー容量は3800mAh)。QuickCharge 3.0/2.0対応で、2.5時間でフル充電(12V/1.5A)が可能だ(スマホ用では一般的な5V/2Aタイプでは3時間)。9V/2Aの充電にも対応するが、USB PowerDeliveryについては不明(検証中)とのこと。また、待機時の消費電力を大きく下げる、ディープスリープ技術によって、電源を切らなくても最大50日間電池が持つという。完全に電源を落としてしまうと、起動するまでに時間がかかる。目立ちにくいが実用性の高い特徴と言える。

変換ケーブル

 USBデジタル入力/出力機能を持つので、USB DAC(384kHz/32bit対応)としてパソコンなどの音源を高音質化したり、USBトランスポート(最大384kHz/32bit、DSD128まで)として外部のDACに接続することもできる。ヘッドホン端子は、アナログのLINE出力、デジタルのS/PDIF出力(光デジタルまたは変換ケーブルを利用した同軸デジタル)兼用となっている。LINE出力モードにした際は、ヘッドホン回路はバイパスされる。

 メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB。充電やデータ転送にはUSB Type-C端子(USB 2.0)を使用する。microSDカードスロットは2基搭載(最大2TB×2)。ただし、一部のカードとの相性問題を避けるため、データ転送速度を変えている。具体的には2番が速く、1番が遅い。ただ、音楽ファイルの再生をする範囲であればどちらも十分な転送速度なので、パソコンなどからのデータコピーをする際に注意すればいいものとなる。ちなみに、メモリーカード自体の高容量化が進んでおり、2スロット搭載のプレーヤーは今後なくしていく方針だという。

 本体サイズは幅70.5×奥行き15.5×高さ130mmで、重量は約211g。

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