ロボット掃除機を買わない3つの理由を越えられるのか
アイロボットジャパンの挽野元社長は「価格が高い、自分で掃除しないときれいにならない、従来型の掃除機で十分という3つの理由がロボット掃除機を買わない障壁になっていた。だが、低価格モデルの投入によって、まずは価格が高いという理由を解決した」と語る。
このほどルンバ643を価格改定し、2万9880円でルンバが購入できるようにし、流れを加速する考えだ。
そして、今回発売した「ルンバi7+」で、残る2つのロボット掃除機を購入しない理由を解決できるとする。清掃能力の向上とともに、AI機能ですべての場所をしっかりと掃除できるようになるほか、人がいない時間に掃除をするため、子供がいる家庭などでは、安全に掃除ができるなどのメリットも生まれる。掃除の際に発生する排気も、外出時に掃除をしてくれるならば気にしないで済む。
アイロボットジャパンの挽野社長は「洗濯乾燥機は重労働から解放されたり、洗剤の使用量を少なくできたり、乾燥機能によって、天日干しよりもフワフワに乾かすことができるなど、家電の方が優れている部分があることが理解されている。また、食洗機では、水を節約したり、除菌したりというメリットが知れ渡り、人がやるよりも家電の方がいいとされるようになってきた。ロボット掃除機も同じように理解される時代に入っていくことになる。時短だけでなく、人がやるよりも安心、安全、心地よい掃除が可能になる」としている。
ルンバi7+は「掃除の常識」を変えることで、人が持つロボット掃除機のイメージも変えていくことになる。
アイロボットジャパンは2023年に、ロボット掃除機の10%の普及率を目指している。目標の達成に向けて、ルンバi7+は普及に向けた障壁を解決する戦略的なロボット掃除機になるといえる。
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