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業界人の《ことば》から第334回

ブラザーに蔓延する大企業病 強みのスピードが低下

2019年03月14日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「これまでのブラザーの強みが、弱みになっている。大企業ではないのに大企業病がはびこっている。ここに危機感を感じた。もう一度、巻き直して、本来の強みを研ぎ澄まさないといけない」(ブラザー工業の佐々木一郎社長)

経営基盤を見直し、中期経営戦略は営業利益率10%を目標に

 ブラザーグループが新たに発表した中期経営戦略「CS B2021」は、最終年度となる2021年度には、売上収益で7500億円、営業利益が750億円、営業利益率は10.0%を目標に掲げている。

 ブラザー工業の佐々木一郎社長は、「次の成長に向けた経営基盤に作り直すことが、今回の中期経営戦略の基本的な考え方になる」と語る。

 2018年度を最終年度とする「CS B2018」は、売上収益見通しで、約600億円の未達となるが、そのうち400億円は、円高に振れた為替影響などがマイナスに作用。一方で営業利益は、計画を上回る実績となった。

 CS B2018では、プリンティング領域中心の事業構成から、複合事業企業体への変革を推進。事業、業務、財務の3つの変革により、プリンティング領域での大幅な収益改善、産業用領域での売上げ成長という成果があがっている。

 だが、「CS B2018では、できたこともあるが、積み残したこともある。積み残したことを新たな中期経営戦略のなかで解決していくことになる」とし、「産業領域での成長の加速が不十分であったり、新規事業の仕込みが遅れていたり、抜本的な業務プロセスの変革によるスピード、コスト面での競争優位の確立などに課題がある」と、具体的な課題を示す。

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