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業界人の《ことば》から 第335回

ルンバのアイロボット、ロボット掃除機を買わない3つの理由を越えるか

2019年03月20日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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ロボット掃除機の普及率は4.9%

 アングルCEOは「新たなルンバを実現する上で、自らの居場所を認識するということが大切だった。それによって、優れたAIが正しく動作することになる」と語る。

 「たとえば、静かな図書館で大太鼓を叩いても、だれも評価してくれない。どんなに優れたバスケットホールプレーヤーがダンクシュートの決めたとしても、それが野球場だったら意味がない。居場所を認識して、そこで最も優れた性能を発揮するということはAIにとっても不可欠なことである」としている。

 スマートホームの世界ではリビングルームのソファに座ると、テレビのスイッチが自動的に入り、テレビに話しかければ新たに録画したコンテンツを見せてくれる。部屋を出ると、テレビとともに部屋全体の電気が消える。

 これらはそれぞれの機器が、自分の居場所を理解することで実現したものだとし、「それは、ロボット掃除機も同じ。ぶつかって動けなくなったら、今度は、そこを避けて通ろうと学習する。これも居場所を理解することによって実現されるもの。ロボット掃除機が、家のなかの自分の居場所を理解することで、スマートホーム実現の一翼を担うことになる」とする。

 現在、日本におけるロボット掃除機の普及率は4.9%だという。2018年10月には、4.5%だったものが、わずか4ヵ月で0.4ポイント上昇したのは大きな動きだ。その背景として、同社では4万9880円の低価格を実現したルンバe5の投入による成果をあげる。

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