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業界人の《ことば》から 第335回

ルンバのアイロボット、ロボット掃除機を買わない3つの理由を越えるか

2019年03月20日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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「ルンバの存在を1年間まったく意識しなくていい」

 もうひとつは、クリーンベース(自動ゴミ収集機)の採用だ。クリーンベースは本体のダスト容器30杯分のゴミを自動収集でき、充電ステーションの機能も備えている。

クリーンベースにセットされているルンバi7+

 掃除が完了すると、ルンバ本体はクリーンベースに自動で戻り、ダスト容器のゴミをクリーンベース内の紙パックに自動で排出。ゴミやホコリが空気中に飛ばないように密閉するほか、紙パックは手を汚さずに簡単に引き出して交換できる。もし2週間に一度、ダスト容器のゴミを捨てている人ならば、1年間に渡ってゴミを捨てずに済む。

 「ルンバの存在を1年間まったく意識しなくていい。そして、なにもしなくても、毎日1年間きれいない家に帰ってくることができる」(米アイロボットのコリン・アングルCEO)というわけだ。

 そこに「掃除の常識」を変えるという意味がある。アングルCEOは「2002年にルンバを作ったときに、ルンバはなにをすべきかを考えた。そのときに考えたのは完璧なロボット掃除機は触れる必要がなく、家に戻ると、いつも家の中がきれいに掃除されているというものであった。つまり、ルンバの存在を意識しなくてもいいような世界であった」とする。imprintスマートマッピングとクリーンベースで、いよいよアングルCEOが目指したルンバの姿が実現される。

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