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CES 2019レポート 第33回

テクニクスのワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドフォンも登場

パナソニック101年目の挑戦はハリウッドを唸らせた4K有機ELテレビから!

2019年01月15日 10時00分更新

文● 山本敦 編集●八尋/ASCII

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ワイヤレス・ノイズキャンセリング機能搭載のBluetoothヘッドフォンも登場、有線接続すればハイレゾ音源をネイティブ品質で楽しめる

テクニクス初のBluetooth対応ノイズキャンセリングヘッドホン「EAH-F70N」

 Hi-FiオーディオブランドのテクニクスからはBluetooth対応のワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドフォン「EAH-F70N」が発表された。アメリカでは初夏ごろの発売が予定されており、価格は450ドル(約4.8万円)前後が見込まれている。

 アラウンドイヤースタイルのヘッドフォンは40mm口径の「Composite Performance Film」を素材に用いた新開発の振動板を採用する。展示されていた製品の音を聴くことはできなかったが、有線ケーブル接続の際にはハイレゾ音源をネイティブ品質で楽しめる。Bluetoothのオーディオコーデックもハイレゾ相当のaptX HD/LDACをサポートする。

 ハウジングの表裏の両側に新開発の高性能マイクを載せて、ユーザーのリスニング環境周辺のノイズを効果的に消音可能だという。反対に周囲の環境音を聞きたいときのために外音取り込みの機能も付けた。テクニクスの製品らしい高級感のあるガンメタリックのカラーリングがいい。

DJプレイを意識して機能を追加したテクニクスのアナログプレーヤー「SL-1200MK7」

 テクニクスからは、さらにアナログレコードプレーヤーが2機種ラインナップに追加される。人気のSL-1200シリーズには、ピッチコントロールのスライダーを搭載してDJプレイでの機能性を高めた「SL-1200MK7」を追加。これまでに発表されたテクニクスのアナログプレーヤーはピュアオーディオ寄りの製品が中心だったが、2014年のブランド復活以来初めてのDJをターゲットにしたプレーヤーがこれだ。アメリカでは夏ごろに1200ドル前後、つまり13万円を切るあたりの価格で発売を予定しているという。新生テクニクスファンの裾野を広げる起爆剤になるのだろうか。

プレスカンファレンスではDJによるパフォーマンスも披露された

テクニクスからはもう一つのアナログプレーヤーとしてHiFiオーディオ向けに音質にこだわってスタンダードクラスの「SL-1500C」も発表された

 最後に、昨年9月にドイツで開催されたカメラ関連の見本市・フォトキナでパナソニックが発表した35mmフルサイズイメージセンサーを搭載した、4K/60p動画記録対応のミラーレスデジタル一眼カメラ「LUMIX S1R」と「LUMIX S1」の2機種の発売時期が3月末に決まったこともおしらせしておこう。

LUMIX Sシリーズは3月末発売が決まった

 さらにSシリーズには、新しく2つの機能が追加発表されている。1つは「HLGフォト」という機能。これをオンにしてシャッターを切ると、HDR対応の高精細な静止画像が撮れるというもの。同モードで撮影した静止画データは、LUMIXの本体に保存したままカメラとビエラをHDMIケーブルでつないで観るか、またはHSP形式で記録されるファイルをUSBメモリなど外部ストレージ書き込んで、テレビのUSBスロットに装着してビュワーで見る方法があるそうだ。

Sシリーズの発売前に2つの新機能が追加される

 もう1つの新機能は解像感の高い静止画を記録する「ハイレゾモード」。ボディーに搭載する手ブレ補正の機構を活かすことで、イメージセンサーをシフトさせながら合計8回の自動連写を行なう。カメラが搭載する新開発の画像処理エンジンの高い処理性能を活かして、カメラ内で自動合成処理を瞬時に行い1枚の精彩感あふれる静止画データに仕上げる。

 CES 2019でもパナソニックは日本を代表する総合エレクトロニクスブランドとして気を吐いた。100周年を超えてさらにその存在感を世界に示せるか。パナソニックの101年目の挑戦が始まる。

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