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柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第69回

kintoneで業務フローなどに応じて入力を必須にしたり編集を禁止したりする方法

2019年01月07日 11時30分更新

文● 柳谷智宣

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サイボウズ社が提供しているウェブサービス「kintone」は、一言で言うなら「簡単に自社の業務に適したシステムを作成できるクラウドサービス」だ。業務アプリを直感的に作成できるほか、社内SNSとしての機能も備えスピーディーに情報共有ができるなど魅力が盛り沢山だ。
本連載では、そんなkintoneの導入から基本機能の紹介、そしてアプリの活用法など、ビジネスの現場で役立つ情報を取り上げていく。第69回では、業務フローとフェーズに応じてフィールドの入力を必須にしたり編集を禁止したりする。

「条件付き入力制御プラグイン」で条件によって必須や入力不可の設定を行なえるようにする

 kintoneアプリを仕事で使う場合、アプリを設計したユーザーなら問題なく使いこなせる。しかし、ほかのユーザーが利用する場合、データを中途半端に入れたり、いじってはいけないところをいじったりしてしまう。フィールドにアクセス権を設定したり、フィールドの入力を必須にすることで対応できることもあるが、そううまくいかないことがある。

 たとえば、ライターが原稿の受注とフェーズ、入金の管理を行なうアプリを作ったとする。フェーズが「納品済み」になったら「納品日」も入力しておきたいが、いつになるのかわからないことが多いので、最初から必須項目にするのは無理。そんな時は、ジョイゾーが販売している「条件付き入力制御プラグイン」が利用できる。フィールドに対して、条件によって必須や入力不可の設定を行なうことが可能だ。

「条件付き入力制御プラグイン」。30日間の無料お試しも可能

 kintoneの一覧をExcelのようなUIにしてくれる「krewSheet(クルーシート)」(「脱ExcelのkintoneをExcelらしく?最強プラグインkrewSheetを試す」参照)が2018年9月に「条件付き入力制御プラグイン」と連携できるようになったので、今回は「krewSheet」も利用している環境で作業してみる。

今回は、ライターの作業工程を管理するアプリを作ってみた

 まずは、「条件付き入力制御プラグイン」をインストールする。その後、アプリに追加し、設定画面を開く。「有効化」にチェックし、発行してもらったライセンスキーを入力する。

「kintoneシステム管理」の「プラグイン」からプラグインファイルを読み込む

アプリの設定からプラグインを追加する

 そのまま、フィールドの制御項目と動作条件を設定する。まずは、制御したいフィールドを選択し、アクションを選ぶ。必須/非活性/非活性(値クリア)の3種類が用意されているので、まずは「必須」を選ぶ。条件には、「フェーズ」が「納品済み」になった場合を設定する。これで「保存」し、アプリを更新しよう。

 この状態で、krewSheet上でフェーズを「納品済み」にして「保存」ボタンをクリックするとエラーになり、保存できなくなる。エラーのアイコンにマウスポインターを合わせると「納品日:必須入力です」と表示してくれる。

 これで納品日が確定した段階で、納品日の情報も確実に入力されるようになる。

対象フィールドで「納品日」を選択する

アクションと条件を設定して「保存」をクリックする

フェーズを納品済みにして、そのまま「保存」をクリックしてみる

納品日が入力されていないのでエラーになる。もちろん、納品日を入力すれば保存できる

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