LINE経由でいじめ相談できる専用アカウントもあり
子どものLINEいじめを発見したいならステータスメッセージに注目
2019年01月12日 10時00分更新
「LINEをもっと楽に使う方法はないのかな?」「今さら友だちには聞けないけれど、使い方がわからない機能がある」――そんなアナタに週2回、LINEの裏技とTIPSをやさしく伝授。講師は、SNSの最新情報と若者動向を追い続けるITジャーナリスト 高橋暁子さんです。〈連載目次〉〈LINEの基本的な使い方を知りたい人はこちら〉
Q:LINEいじめ対策について詳しく教えて!
A:ステータスメッセージで早期発見、LINE経由で相談も
冬休みなどの長期休暇中、子どもはLINE依存のほか、いじめの問題が増える。今回は、子どものLINEいじめ対策について詳しく取り上げていきたい。
最近のネットいじめは、普段のコミュニケーションで使われるツールであるLINE経由が多い。LINEのグループで集団で悪口を言われたり、自分がいないグループで陰口を叩かれたり、自分のメッセージだけ無視されたり、恥ずかしい写真などをクラスのLINEグループなどで共有されるいじめが典型的だ。
最近は、ステータスメッセージで悪口を書かれる場合もある。タイムラインでのやり取りから交友関係や相手との関係性がわかることがある。ステータスメッセージやタイムラインをチェックしておくと、早期にいじめを気づけるかもしれない。
なおステータスメッセージは、友だち一覧画面で見られる。ステータスメッセージを変更したい場合はプロフィール画面を開き、名前の下の鉛筆マークをタップ。ステータスメッセージ変更画面となる。
LINEグループや個別のトークでいじめが行われている場合は、外部から気づくことは難しくなる。困ったことがあったら必ず保護者に相談するように伝えておき、子ども自身から相談してもらうのが一番だろう。
文章中心のやり取りはかなり難しく、行き違いからいじめにつながることもある。特にやり取りし始めた時期は、連絡手段としてのみ利用するとトラブルになりづらくなる。また、LINEですべてのコミュニケーションを取ろうとせず、対面のコミュニケーションを重視させることが大切だ。
万が一、LINEいじめが起きたら、トークを削除したり、グループから退会したりせず、教員などへ相談する際に提出できるよう、画面キャプチャを撮っておくといいだろう。
また今どきの子どもたちは、いじめなどの悩みも、電話ではなくLINEのほうが相談しやすい傾向にある。厚生労働省の「SNS相談」紹介ページで相談できるアカウントが紹介されているので、子どもに伝えておくと安心だ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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