大きいタイプは照明弾用
以前弾薬箱をご紹介したときに、横に記されたマーキングの意味を調べてみましたが、今回の弾薬箱にもいろいろ入っているのでチェックしてみます。
一番上の1315-01-353-7617はこの連載ではおなじみのNSN。米国政府の物品管理番号です。最初の1315はFSC(Federal Supply Classes)と呼ばれるもので、最初の2桁がグループ、次の2桁はグループ内のクラスを表わします。78グループあり、クラスは全部で645。グループ13は通常弾薬のグループで、1315は75mmから125mmの通常弾薬であることを示します。
その右のC871は弾薬の取り違えや混乱を防ぐために付けられているDODIC(Department of Defense Identification Code)というコード番号。1315-C871は81mmカートリッジに割り当てられています。
2行目から4行目は一連の記述で、3-CARTRIDGEはそのまま3カートリッジ、3発入っているということですね。81MMは弾薬の口径で直径が81mmということ。ILLUMはILLUMINATINGの略。照明弾であることがわかります。
3行目のM853A1はこの照明弾の名称で、 W/FUZE M772はM772という起爆装置(信管)付きということ。M772はMTSQ(Mechanical Time and Superquick)信管で、機械式タイマーによる時限起爆のほか着弾の衝撃でも起爆ができます。が、照明弾の場合は空中で発光させたいでしょうから、実際に使うときはタイマーを使うと思います。
最後のFOR MORTAR M252はM252 81mm迫撃砲のこと。mortarはレンガを積むときなどに使うモルタルと同じ綴りですが、迫撃砲という意味もあります。電気のmotorとは綴りも発音も違いますが、ワタシの耳では区別ができず……。
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