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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第158回

米軍の弾薬箱を買ったら国連のコードも記されていました

2018年12月16日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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発射薬を追加すると射程が伸びるそうです

真ん中あたりには射程距離や発生する圧力が書かれたステッカーが

 なにやら図が描かれたステッカーが残っているんですが、調べてみたけどよくわからなかったので、間違ってたらゴメンナサイ。

 迫撃砲の砲弾は銃弾や戦車の砲弾と違って、弾頭と発射用の火薬が一体化されています。弾によっては追加の火薬を取り付けることで到達距離を伸ばすことができ、M853A1はリング状の発射薬を最大4個取り付けられるそうです。

 で、たぶん4、3、2、1、0と書かれているのは追加の発射薬の数で、右のイラストは取り付け位置を示しているんじゃないかと思います。左の棒グラフのような物は射程距離と到達時間で、1個のときは400-1450mで到達時間は25.1秒から19.1秒。近い方が時間がかかるのは83度と真上に近い角度で打ち出すので、軌道がかなりの山なりになるからかな。破れてしまっているので読めませんが、4個付けると最大4800mまで届くようです。

 M252迫撃砲より古いM29A1迫撃砲でも使えるけど耐圧の設計強度が違っていて、M252は112.7MPaまで耐えられるけどM29A1は74.5MPaまで。表の右のDPRっていうのが圧力の数値で、M29A1の場合は3個までしか取り付けちゃダメっていうことみたい。

 左下のMTSQ, M772は信管の使い方だと思いますが、これはさらによくわかりません。台形の物は信管を横から見たところで、細かい目盛りはタイマーの時間。レンチで時間をセットすると空中で中身が放出されてパラシュートで降りてくるっていう説明なんですかね。3番目の絵はなんだろうなぁ。なんか宇宙人に向けたパイオニア探査機のメッセージプレートとか、ボイジャー探査機のレコードジャケットみたいです

下の方にはWT 54の文字とロットナンバー

 WTってたいていweightのことだから54は重さかと思ったんですけど、どうなんでしょう。ちょっと計算してみましょう。

 54が重さだったとして、まずは単位。81mmって言ってるんだからメートル法な気もしますが、54kgじゃさすがに重すぎるのでポンドでしょうか。54ポンドだったとしたら約24.5kgです。

 次に中身の重さ。M853A1が1発8.9ポンド、発光のための充填剤が1.4ポンドなので合計1発あたり10.3ポンド。3発で30.9ポンドです。約14kgですね。

 そして弾薬箱の重さ。体重計で量ってみたら9.1kgありました。思ったより重かったです。これを足すと23.1kg。このほかM185推進剤なども入ってるでしょうから、全部合わせるとだいたい似かよった数値になりそうです。やっぱりWTは重さを表わしているのかも。

 その下のLOTは普通のロット番号ですね。

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