謎のマークと文字は国連のコードでした
反対側には丸の中にunのマーク。これは軍の規定ではなく、この容器が国連の規格に合致した危険物容器であることを示します。特に輸送したり貯蔵したりする場合は必須になるそうです。
4A/Y32/S/06とUSA/DOD/AYDは国連コード(認識番号)で、本来は1行で表わされるものです。
最初の4Aは容器の形式コードで、4は容器の種類、Aは材質。それぞれ箱、鋼のコードです。次のY32は等級と重量。Yは容器等級ⅡまたはⅢ、最大32kg。等級Ⅱは中程度の危険性を示す物質、Ⅲは低い危険性なので、思ったよりも危険性は低い感じです。危険度高っていうのはものすごく発火しやすいとか毒性が高いとか、そういうやつのようですね。Sは固体輸送用、06は2006年。
つまり、鋼製の箱型固体輸送用容器で、内容物は最大32kgで危険性は中程度または低程度、2006年製ということになるようです。
後半のUSAは容器の承認国でもちろんアメリカ、DODは製造者でDepartment of Defence、アメリカ合衆国国防総省のこと。あとは最後のAYDなんですが、これが全然意味不明。なにかの略語なんだろうけど、当てはまりそうなものが見つからず、まったくわかりませんでした。
で、もしかしたらとUSA/DOD/AYDで調べてみたらヒントになる記述が! そこからたどって米軍が公開しているコード表を見つけました。米軍の場合、USA/DOD/~の3つがひと組のコードになっていたのです。
USA/DOD/AYDは30あるコードのうちのひとつで、Armament, Research, Development and Engineering Center(ARDEC), Picatinny Arsenal, NJ(CAGE 19200)とのこと。ニュージャージーにある陸軍施設ピカティニー・アーセナルの米陸軍研究開発・エンジニアリング司令部で、メーカーを表わすCAGEコードは19200です。
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