日常使いで不便を感じることが
なさそうなハイスペック仕様
CPUには、クアルコムの最高グレードといえるSnapdragon 845を採用。メモリーは8GB、内蔵ストレージは258GB。現行のスマホの中ではトップクラスの仕様で、「AnTuTu Benchmark」でベンチマークを測定したところ、28万点を超える高スコアを記録した。
発売日以来、筆者はこのFind Xをメイン端末として使っているが、動作が鈍く感じたことはなく、処理速度を向上させるためにメモリーを開放する必要を感じたこともないので、スペック通りのパフォーマンスを期待してよいのではないかと思う。
OSは、Android 8.1をベースとする独自の「ColorOS 5.1(購入後、5.2にアップデート) 」を搭載している。ホーム画面がアプリ一覧画面を兼ねており、「iOSに似ている」と言われることが多いのだが、筆者が実際に使った感覚としては、iOSよりもファーウェイの独自UI「EMUI」に近いように感じる。
中国メーカーは、中国向けモデルではGoogleサービスを利用できないため、Androidをカスタマイズした独自OSを導入している。たとえばファーウェイは、中国向けにはOSを「EMUI」としてリリースし、その他の国では「Android+EMUI」でリリースしている。OPPOも同じように国内向けと国外向けを分けてはいるが、名称は「ColorOS」で統一している。つまり、われわれが日本で使う上では「ほかのAndroid端末とほぼ同じ」と考えて間違いない。
ColorOSの利点は、カスタマイズ性に優れていること。そして、独自のショートカット操作が充実していることだ。ただ、最近は、Androidを採用するメーカーはどこも、カスタマイズ性やジェチャー・モーション操作を導入していて、ユーザーがそれを使い切れない場合も少なくない。
ColorOSが備えている便利機能をチェックすると、「スワイプアップジェスチャーナビゲーション」「3本の指でスクリーンショット」など、他メーカーも採用しているような機能ばかり。「ColorOSだからこそ」と思えるような優位性は感じないのだが、よく使うアプリなどを素早く呼び出せる「スマートサイドバー」は、使い慣れると重宝するかも……と感じている。
この連載の記事
-
第470回
スマホ
背面ライトは健在! 手軽価格の「Nothing Phone (2a)」クイックレビュー -
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した -
第465回
スマホ
小型ボディーにAI機能を詰め込んだ「Galaxy S24」の実力をグローバル版で体験 -
第464回
スマホ
3万円以下でFeliCaも搭載で機能十分な「OPPO A79 5G」は2台目スマホに重宝しそう -
第463回
スマホ
美しいボディーに可変色ライト、vivo「V29」はポートレート撮影のためのスマホ! -
第462回
スマホ
AI性能を高めた超高性能スマホ「Galaxy S24 Ultra」海外版でAIを使い倒した -
第461回
スマホ
Nothing Phone風の「Infinix GT10 Pro」は価格を抑えたゲーミングスマホ -
第460回
ウェアラブル
メガネ型ワイヤレスイヤホン「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear 2」はファッションアイテムとしても優秀 - この連載の一覧へ