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石川温のPCスマホニュース解説 第19回

「政府のやっていることは矛盾だらけだ」:

国が携帯業界に入れたメス 結局は裏目に

2018年11月20日 09時00分更新

文● 石川温

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●政府規制が市場縮小につながる矛盾

 政府や総務省が中古スマホ市場の盛り上げに躍起になっている一方で、こんな冷ややかな見方をする業界関係者もいる。

 「総務省がキャッシュバックを規制したことで、新品のスマホが売れなくなった。ユーザーが新機種に乗り換えないということは、つまり今使っているスマホを下取りに出さないわけで、結果として中古スマホ市場の流通量が減ることになる。新品が売れなければ、中古端末が出てこないわけで、政府のやっていることは矛盾だらけだ」(業界関係者)

 菅官房長官が「4割値下げしろ」と圧力をかける中、各キャリアでは分離プランが本格化する。

 分離プランは、通信料金が下がるかもしれないが、一方で、端末の割引がなくなり、端末を購入する際の負担感は増すことになる。つまり、いままで以上に端末は売れなくなるわけで、さらに中古スマホ市場が縮小する恐れも出てきた。

 政府や総務省がメスを入れているあらゆる手段が結局は裏目に出ることに、彼らが気がつくのはいつだろうか。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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