ドライバーだけでなく、主要な機構部品の提供にも期待
このFOSTER Alliance Programに、いち早く参加したのが、FitEar、カナルワークス、くみたてLabの3社である。発表会では試作のヘッドホンとカスタムIEMが展示され試聴もできた。このプログラムの改善点を聞かれた須山氏は「ユニットが素晴らしすぎて、最初は密閉型を狙ったが、それに向いていないことが分かったので、試作ヘッドホンはセミオープンになりました」と話す。
須山氏によると、最初に提供されたのはドライバーのみで、ヘッドバンドなどの機構部品がなく途方に暮れたそうだ。「できればヘッドホンを作るためのハンガー、パット、ダンパーなどの機構部品もセットになった開発スターターキットの形で提供してもらえると敷居が低くなります」と要望を伝えた。これに対してフォスター電機の河合氏は「密閉式に向いたドライバーの追加、スターターキットについても検討したい」とコメント。また、「次回はコンシューマー用の組み立てキットの発表も考えていきたい」と前向きの意見をのべた。
この連載の記事
-
AV
ヘッドホン祭で「ワイヤレスの最前線」を探る、完全ワイヤレスの弱点克服と高音質コーデック -
AV
ヘッドホン祭で見つけた、国産注目Bluetooth機、価格と音質のバランスが取れた機種を探せ! - この連載の一覧へ