食の大切さを学べるスマホで育てる家庭菜園

　モノづくりに特化した、起業プログラム「Tokyo IoT Monozukuri College 2018」が、東京都のStartup Hub Tokyo主催で開催された。2018年6月2日に開講し、ガレージすみだ、濱野製作所でモノづくりの現場見学、Arduinoを使ったIoTの基礎を学ぶワークショップなど全8回のプログラムを実施。わずか2ヵ月間でプロトタイプ作成までする、ハードウェア起業家育成プログラムだ。7月28日には成果報告会となるデモデイが行なわれ、実際に動くプロトタイプで製品、サービスをデモした。

食の大事さ、命をいただく感覚を実感

　最優秀賞にはTeam Liquidの「Planpet」が選ばれた。食の課題の「孤食」に着目、実際に自分が食べる植物とインタラクティブなコミュニケーションを取って育て、最後は愛情を注いで食べるというコンセプトの製品だ。

　水やりや光量の調整など、育成ゲーム感覚で家庭菜園ができるプロダクト。スマホアプリを使って遠隔で操作もでき、育て方によって植物には個性が出て、まるでペットを育てているような感覚となる。食の生産過程を学ぶことで、心と食が豊かな社会の実現を目的としている。植物を育てるのはどこでもできることで、グローバル展開もしやすいと評価を受けた。

子どもの成長のため、コミュニケーション促進

　ビジネスメンターとして参加した、ハードウェアスタートアップのためのアクセラレーションプログラム「Makers Boot Camp」を展開するDarma Tech Labsの牧野成将代表取締役によって急きょつくられたMakers Boot Camp賞には「おうちポスト」が選ばれた。

　子どもの成長に大切なのは家族とのコミュニケーションだが、仕事もあってずっといっしょにいることは難しい。そんな悩みを解決するハードウェアプロダクトだ。

　子どもは何か新しいことができたり、一生懸命やったことを親に伝えて知ってもらいたいと考えている。そんな子どもの願いを手紙にして、おうちポストに投函。親のスマホに手紙の内容が送られるという仕組みだ。内容の決まった手紙をNFCでポストが読み込んであらかじめ決まった内容を遅れるというものだが、地域玩具の市場を狙い、将来的に手書きの手紙の認識もやっていく予定だ。

　2018年9月14日に開催するASCIISTARTUP主催、ハードウェアやIoTプロダクト関連の事業者の集まる展示カンファレンス「IoT＆H/W BIZ DAY 6」では、Startup Hub TokyoとMakers Boot Campが共同でブース出展。最優秀賞チームや特別賞のMakers Boot Camp賞を受賞したチームなどの実際のプロダクトを展示する予定だ。

『IoT＆H/W BIZ DAY 6 by ASCII STARTUP』
■日時：2018年9月14日（金）
開場 11時30分 終了予定 18時（予定）
■場所：赤坂インターシティコンファレンス
〒107-0052　東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 4F（the AIR）
■入場料：展示ブース（無料）、カンファレンスフリーパス（3000円）
■イベント内容：5セッションを実施予定、出展ブース ハードウェア／IoTスタートアップ企業による展示、実機デモ、物販など
■参加方法：カンファレンス／展示エリア共に事前登録制
■主催：ASCII STARTUP
■協賛・協力：ビッグローブ、アスカネット、北九州市IoTメイカーズ創出プロジェクト事務局、PR TIMES、Makers Boot Camp、Startup Hub Tokyo、UCC、formrun、COMP
■出展：ビッグローブ、アスカネット、北九州市IoTメイカーズ創出プロジェクト事務局、PR TIMES、Makers Boot Camp、Startup Hub Tokyo、アイ・メデックス、アプトポッド、エイブリッジ、オルツ、キスソニックス、テクノラボ、ドリコス、バタフライボード、パルスボッツ、ヒナタデザイン、リコノミカル、和と輪、Acculus、ADZUKI Trading、Amplify Japan、AnchorZ、BRAIN MAGIC、ComPower、JSB Trading、mui Lab、Nature Japan、QDレーザ、OQTA、SOINN、TeNKYU、toraru、XSHELL
■特別出展：ASCII HACKATHON CUP 2018
※プログラム内容は予定です。都合により変更となる場合があります。

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