レーザー増幅器を4回通過させる超高強度レーザー
LFEX
次にLFEX。Lase of Fast Ignition Experimentsの略称で、ピコ秒パルス超高強度レーザーのことだ。世界最高レベルの高出力で、1ピコ(10兆分の1)秒間に2000兆ワットの出力に成功している。
激光XII号は各ラインにあるレーザー増幅器を1度通過するだけだが、LFEXではフラッシュランプを集約。かつレーザーを折り返し、レーザー増幅器を4回通過させることで、コンパクトながらハイパワーを得ている。
また1日あたりのショット回数は最高出力で3~4回。連続発振についても出力を抑えることで成功済み。課題はフラッシュランプの熱だ。
LFEX。激光XII号と比べるとゴツいレーザー増幅器が目立つ
LFEXの内部。増幅前に波形や形を整形するパートになるこの先にフラッシュランプがある
トラスが剥き出しになっており、注意書きが
モニターにはペンで印が書かれていた。印のところにレーザーが来ていればOKという意味合い。付箋などだと剥がれてしまうし、シートを貼ってもそれがズレる可能性があるため、この方式に落ち着いたとのこと
計測器
LFEX付近で発見したNECとDELLのノートPC
激光XII号とLFEXの管理ルーム。管理システムをNECが担当しているためかNEC製PCが多く見られた。もちろん、Endeavorシリーズだ
制御室にはNECの文字が。現在は上部のステータスパネルを使用しているだけのようだ
激光XII号とLFEXの先には、レーザーラインが3次元的に入り乱れる区域があり、ここではミラーを利用して各レーザーの移動距離と角度を調整して、レーザーをふたつの実験チャンバーエリアへとつなげている。各レーザーは、ペレットまで約270m、ズレなく12本揃ってペレットにヒットさせる必要があるため、同じ距離を進行させるためだ。
写真の奥に激光XII号とLFEXがある
複雑にラインが入り組んでいるが、すべてのレーザーが同じ距離を進むようになっている。緑色のボックス内にミラーがあり、レーザーの進行方向を変えている
見学用通路から見ると、実験エリアに向かっているのがわかりやすい
モニタリングは1ヵ所に集約されている
NEC PC-9801VMがあった。きれいに一式そろっているのを久しぶりに見た気がする
NEC Mate NX MA450に増設されたサイズのファンコンも発見