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声に出していいたい、激光XII号と2000兆ワットレーザー! レーザー核融合の現場を見る
2018年07月21日 12時00分更新
レーザー増幅器を4回通過させる超高強度レーザー
LFEX
次にLFEX。Lase of Fast Ignition Experimentsの略称で、ピコ秒パルス超高強度レーザーのことだ。世界最高レベルの高出力で、1ピコ(10兆分の1)秒間に2000兆ワットの出力に成功している。
激光XII号は各ラインにあるレーザー増幅器を1度通過するだけだが、LFEXではフラッシュランプを集約。かつレーザーを折り返し、レーザー増幅器を4回通過させることで、コンパクトながらハイパワーを得ている。
また1日あたりのショット回数は最高出力で3~4回。連続発振についても出力を抑えることで成功済み。課題はフラッシュランプの熱だ。
激光XII号とLFEXの先には、レーザーラインが3次元的に入り乱れる区域があり、ここではミラーを利用して各レーザーの移動距離と角度を調整して、レーザーをふたつの実験チャンバーエリアへとつなげている。各レーザーは、ペレットまで約270m、ズレなく12本揃ってペレットにヒットさせる必要があるため、同じ距離を進行させるためだ。
