モバイルPCの盗難に関しての話題が頻繁に登場し出したのは、フリーWi-Fiが国内でも普及の兆しを見せだした2000年前後からだと記憶している。昨今、筆者はモバイルPCを屋外に持ち出す機会が急に減ってしまった。
昨今、超薄型超軽量のモバイルPCをカフェに持ち込んで、仕事らしきをしているビジネスピープルがどの程度、盗難のリスクを考え仕事しているのかほとんどわかっていない。
言うまでもなくモバイルPCの盗難や紛失が個人や企業に与える損失はある程度は理解できるので、防衛策としては何種類かの手段は思いつく。
もちろん、基本的にはPCを自宅やオフィスの外に持ち出さないことが最上策だが、ネットが普及し、仕事にスピードが求められる時代に今さらそれを無理強いしても意味はないだろう。
最悪、盗られた場合でも肝心のデータに不用意にアクセスできないようにするテクノロジー的対応策も多い。一方、意外と難しいのは、携帯性を重視するあまり、どんどん薄く軽くを実現した現代のモバイルPCは、極めて盗りやすくて価値の高いアイテムになってしまったことだ。
本日ご紹介する「TRENE」(トレネ)は、想像するところ“盗れない”という意味でネーミングされたモバイルPCなどの盗難防止、あるいは抑止装置的アクセサリーだ。
離席時にPCが動かされるとアラームが鳴る「TRENE」
プロ用のセキュリティー機器とはかけ離れたTRENEのおしゃれな黒いパッケージには、トレネ(TRN10)本体とアタッチメント、アタッチメント用両面テープ、ストラップ、クイックスタートガイド(保証書)の5点が入っている。
TRENEは、昨今大流行の遺失物の発生を極小化する、紛失・置き忘れ防止のICタグと似た仕組みで動作する。
TRENE本体とスマートフォンをBluetooth 4.1(BLE)でペアリングし、両者間の距離がユーザーの事前設定した任意の距離より離れるとモニタリング(見守り)モードに入る。
そしてそのモードの時に、TRENE本体が想定外の衝撃や移動を感知すると、自動的にTRENE本体に内蔵されたLEDが光り、アラームが鳴る仕組みだ。
そして、スマホがユーザーの規定した距離内に再度戻ってくると、スタンバイモードとなり、アラームは自動的に停止する。では具体的にTRENEの設定と実践活用をやってみた結果をご紹介したい。
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