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T教授の「戦略的衝動買い」 第473回

カフェでも安心 離席中のPCの盗難を防ぐIoT「TRENE」を衝動買い

2018年03月21日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●編集部ハシモト

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見守りモードに移行する距離と
移動の検知感度の設定が重要

最初に行なうのはモニタリング(見守り)モードに入るためのTRENEとペアリングするスマホの距離設定だ。実際にスマホを手に持って、TRENEから徐々に離れて行き、各自の最適地を見つけられるので便利だ

最初に行なうのはモニタリング(見守り)モードに入るためのTRENEとペアリングするスマホの距離設定だ。実際にスマホを手に持って、TRENEから徐々に離れて行き、各自の最適地を見つけられるので便利だ

 設定過程での重要点は、TRENEがモニタリング(見守り)モードに自動的になるためのTRENEとスマホ両者の距離の設定だ。

 アプリのチュートリアルに従い、TRENEをテーブルなどの上に設置して、スマホを手に持ちながら徐々にTRENEから離れていき、距離の頃合いを見て画面上の「OK」をタップすれば自動的に設定してくれる。

続いてモニタリングモード時の振動感知レベルの設定を行なう。筆者はひとまず「レベル2」を選択してみた

続いてモニタリングモード時の振動感知レベルの設定を行なう。筆者はひとまず「レベル2」を選択してみた

設定過程で実際にTRENEを持ち上げたり軽く揺すってみてアイコンが赤く変化すれば設定は大丈夫だ

設定過程で実際にTRENEを持ち上げたり軽く揺すってみてアイコンが赤く変化すれば設定は大丈夫だ

 続いては動き(センシビリティ:感度)の設定だ。基本的にカフェやレストランならレベル2、自分しかいない自宅などではレベル1(少しの振動でアラームが鳴る)の設定が推奨値らしい。

 もちろん、カフェでも心配性の人ならレベル1の高感度値を設定することも自由だ。それと引き換えに、見守りモードに設定されたTRENEをモバイルPCの上に設置して離席した時に、誰かがテーブルにぶつかったりすると、アラームが簡単に鳴ってしまうこともあるだろう。

 スマホの持ち主が再び着席してスタンバイモードになるまでアラームは鳴り続けるので、周囲の人からひんしゅくを買う可能性も高い。

 動きの設定はTRENEの重要設定の1つなので、実際にTRENEを持ち上げたり揺すったりしてレベルの意味する感度のイメージを体験できる。

簡単設定ではなく、個々の細かな設定などができる「詳細設定」モードも用意されている

簡単設定ではなく、個々の細かな設定などができる「詳細設定」モードも用意されている

最初に設定した距離と動作を含め、LEDの光り方のパターンやその繰り返し、アラームの停止方法、オートスリープなどを細かく指定できる

最初に設定した距離と動作を含め、LEDの光り方のパターンやその繰り返し、アラームの停止方法、オートスリープなどを細かく指定できる

 詳細設定を選べば、チュートリアルで設定した内容に加えて、アラート時のLEDの光り方のパターンや、視覚的な抑止力として見守りモードでのLEDの光り方なども設定できる。

アラームの止め方も3種類から選べる

 何らかの理由で鳴ってしまったアラームの止め方も、スマホ接近による停止、底面電源ボタンの長押し、60秒後のアラームの自動停止の3種類から複数を選択して重複指定も可能だ。

実際にTRENEをモバイルPCの上に配置して、少し離れた場所でスマホ上のTRENEアプリの画面を見てみた。5段階の電波強度とバッテリー残量が場面から読み取れる

実際にTRENEをモバイルPCの上に配置して、少し離れた場所でスマホ上のTRENEアプリの画面を見てみた。5段階の電波強度とバッテリー残量が場面から読み取れる

TRENEとペアリングしたスマホが設定距離内にあれば、スタンバイモードとなり、TRENEを急に持ち上げたり揺すったりしても何も変化しない

TRENEとペアリングしたスマホが設定距離内にあれば、スタンバイモードとなり、TRENEを急に持ち上げたり揺すったりしても何も変化しない

スマホアプリの画面上では電波は最も弱くなっていることで距離が離れていることが分かる

スマホアプリの画面上では電波は最も弱くなっていることで距離が離れていることが分かる

誰かが見守りモード中のTRENEが乗っかったThinkPadを動かしたり振動を与えたりするとアラームが鳴ってLEDが光って周囲に警告してくれる

誰かが見守りモード中のTRENEが乗っかったThinkPadを動かしたり振動を与えたりするとアラームが鳴ってLEDが光って周囲に警告してくれる

スマホアプリの画面上でも離れた場所にあるTRENEに何か変のあったことを知らせてくれる

スマホアプリの画面上でも離れた場所にあるTRENEに何か変のあったことを知らせてくれる

 実際のストーリーとして、たとえばカフェのテーブルでTRENEをモバイルPCの横に置いて、ペアリングしたスマホをポケットに入れて仕事をしていたユーザーが、電話着信やトイレでやむなく離席するときに、フタを閉じたモバイルPCの上にTRENEを置いて席を離れたとする。

設定で指定したTRENEとスマホとの距離を超えて両者が離れると、自動的に「見守り」モードとなる

設定で指定したTRENEとスマホとの距離を超えて両者が離れると、自動的に「見守り」モードとなる

スマホを持って、TRENEのそばに近づき、最初に設定で指定した圏内に入ると、TRENEのアラームは自動的に停止して、再度スタンバイモードとなる

スマホを持って、TRENEのそばに近づき、最初に設定で指定した圏内に入ると、TRENEのアラームは自動的に停止して、再度スタンバイモードとなる

 スマホとTRENEの距離が、事前に設定した範囲を超えると、TRENEは自動的に見守りモードとなり、設定したイメージでLEDを光らせ、離籍中のユーザーの手元のスマホも「見守り中」と表示される。

 この状態で、誰かがモバイルPCを持ち去ろうとしたりすると、TRENE内の加速度センサーが機能し、アラームを鳴らしてくれる。

 席に戻ったユーザーは設定で指定したいずれかの方法でアラームを停止させることが可能だ。

 一般的には、ペアリング中のスマホを持ったユーザーが席近くに戻ると、自動的にアラームが止まるのが自然だろう。しかし、実際には多少のタイムラグがあり、持ち主がスマホを持ってTRANEのそばに戻ってきても、アラームが鳴りやむまでには多少の時間が必要だ。

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