資料。それは相手に何かを説明するときに、視覚的に把握させ、より理解を深めるためのもの。それだけに「わかりやすさ」が求められます。
が、
資料を見せる相手によっては、「この言葉が嫌い」だの、「ネガティブな要素(いわゆる『できない』や『難しい』などの否定的な言葉)が嫌い」だのが発生することがあります。特に「メーカーさん向けの発表資料」でかつ「メーカーさんの偉い人に対するプレゼンテーション」。いわゆる「超重要会議向けの発表資料」です。
メーカーさんの期待はあれども、できないこともある、が、「できない」って言っちゃうと、そこでメーカーさんを「がっかり」させてしまうことがある……。この「がっかり」が先々のビジネスに影響することもあるので、発表資料の内容と書き方にはかなり気を使います。
ウソはつけない、が、絶対とも言えない。
この微妙なニュアンスを、うまく日本語にし、かつ資料にまとめるのがかなり難しかったりします。そのためになにをするか?
会議1ヵ月半くらい前から、メーカーの担当さんと入念に資料を作りこむ。
これがまったかなりHP(体力)とMP(精神力)を使うのでして……。しかもそれが1ヵ月超ですよ? 結果出来上がる密な資料の内容と、それに要したたくさんの時間!
が、そのオチがとんでもないことになってしまった事件です。
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