iPhoneのセカンドディスプレーのような存在
いいか悪いか、好きか嫌いかは意見の別れるところだが、ケース背面に「BoogieBoard」(電子メモパッド)の技術を利用したノン・インテリジェントなケースのように、手書き機能がサポートされていないのが特徴でもあり多少残念でもある。
なので、InkCase i7 Plusの位置づけは、商品紹介にも記述されている選択データ表示専用のセカンドディスプレーというのが正しいだろう。
直近で頻繁に参照しそうな、出先近辺の地図データや自己紹介を兼ねたFacebookページやメアドのQRコードを常時ケース背面に表示させておくなどはなかなか便利そうだ。
全般的にInkCaseアプリの出来は素晴らしいが、画面のどこでもタッチできる直感的な操作環境に慣れ親しんだ昨今のスマホユーザーには、最下段に表示される左右の「矢印ボタン」2個と中央の「メニュー」ボタンのたった3個だけで操作しなければならないのがかなり面倒だ。
また、何ヵ所かの日本語訳がメチャクチャなところがあるのは極めて残念だ。
薄くデリケートなE INKパネルを保護する目的もあるのだろうが、ケースはありがたくもかなり耐久力がありそうに感じる堅牢なモノだった。
個人的に多少心配していたのだが、InkCase i7 Plusを装着した筆者のiPhone 7 Plusは、JRのSuica改札機を難なくクリアしてしまった。
InkCase i7 Plusはあくまでメーカー製の両面液晶スマホが登場するまでの時間稼ぎプロダクトにはなってほしくない、なかなか面白い商品だ。
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今回の衝動買い
アイテム:
InkCase i7 Plus
価格:+Styleにて1万2800円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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