カンタンな操作であればAlexaが実行できる
これで設定は完了。前述のとおり、すでに対応機種を使っている人であれば後半のAlexaとのリンク作業だけで終わりますし、最初のセットアップも基本的にはアプリ上に表示される動画のとおりにすれば終わるので、難しくありません。
そして、肝心のAlexaが実行できるルンバの機能ですが、大きく分けて全部で5つ。基本的には「Alexa(もしくは、ほかのウェイクワード)」の後に「ルンバを使って●●●して」と言えばオーケーです。
「ルンバを使って掃除して」
→ルンバが掃除を開始、もしくは再開
「ルンバを使って掃除を中断して」
→ルンバを掃除していれば、その場で一時停止
「ルンバを使ってホームベースに戻して」
→ルンバが掃除中もしくは一時停止であれば、ホームベースに戻る
「ルンバを使って何をしているか教えて」
→ルンバがどのような状態(掃除中や充電中など)なのかAlexaが教えてくれる
「ルンバを使ってどこにいるか教えて」
→ルンバから音が流れて、ルンバの居場所がわかる
機能としてはそれぞれ単純で、なるべくコマンド通りに言わないと認識してくれないことがあるので注意。ネットワーク環境にもよるかもしれませんが、自分の環境下ではAlexaに音声コマンドを送ってから実行されるまでの時間は1、2秒といった具合で割と高速でした。
また、ルンバ動作中は部屋の中でやや駆動音が広がることになりますが、Alexaのノイズキャンセル機能はやはり優秀で、掃除中であっても特に問題なく音声を認識してくれました。
スマートスピーカーでルンバが
操作性でも精神的にも「身近」になる
機能的に言えば、iRobot HOMEアプリの方が清掃開始時間のタイマー予約やClean Mapレポートなど高度な機能を利用できます(対応機種による)。ただ、アプリだけでは単に掃除を開始したいときなどに、その都度スマホのロックを解除しアプリを立ち上げる必要があって、やや面倒です。
今回使ってみて、スマートスピーカーを通した音声操作はやはり「ながら操作」に便利だということ。自分の仕事部屋にはEchoを置いておき、ルンバはリビングを掃除するようにしていたのですが、PCで仕事をしていてもいつでも好きなタイミングで掃除をしておけるのは非常に便利です。
また、Alexaを通してではありますが、自分の声でルンバが動き始めたり止まったり、「どこにいるか教えて」のコマンドでピロピロと鳴る様子は、ルンバとの距離感をより近くしてくれる気がしました。試用端末なのでもちろん返却したのですが、箱に戻すのが非常に惜しく感じたのは、自分のことながらビックリです。
ちなみに、アイロボットはAlexaと同じ4機種において、グーグルのスマートスピーカー「Google Home」への対応も予告済み。検証時(11月28日)ではまだGoogle Homeアプリ上にアイロボットの機器連携メニューが出てこないため試せませんでしたが、スマートスピーカーを検討している人であれば、ぜひチェックしてみましょう。