DAS型Droboのバリエーション
それではDroboについて調べてみようと思って、プリンストンが運営する「http://www.drobo-jp.com/」に飛び、ロゴの横にある「Drobo」という文字にホバーしてみると、ほぼ同じ見た目のDroboが何種類もあることが分かるだろう。
今回の記事では、DAS型のDroboをターゲットとしているが、現行機種に限ってもDrobo 5D/5Dt/5D3そしてDrobo 5Cの4機種が存在している。上のスクショで分かるように、これらの各機種は前面から見るとまったく同じ外観であり、Drobo歴の長い筆者でも、区別はつかない(米Droboの開発者でも無理なのでは??)。
DAS型Droboの比較 | ||||
---|---|---|---|---|
Drobo 5D | Drobo 5Dt | Drobo 5D3 | Drobo 5C | |
サイズ(mm) | 185.4×150.3×262.3(H×W×D) | |||
重量(kg) | 3.9 | |||
インターフェイス | Thunderbolt 2 | Thunderbolt 2 | Thunderbolt 3 | - |
USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.0(Type-C) | ||
ホットデータキャッシュ | mSATA SSD用スロット | SSD 128GB搭載済み | mSATA SSD用スロット | - |
HDDドライブベイ | 5 | |||
最大使用可能容量(TB) | 64 | |||
保証期間 | 1年 | 3年 ※ | 2年 | 1年 |
※購入時は1年保証。別途申請(無償)することで計3年(1年+2年)に延長 |
差異が際立つようにDAS型Droboのスペックを比較してみると、上の表のようになる。Drobo 5D/5Dt/5D3には、主にMacで使用するためのThunderbolt 2/3インターフェイスが2基備えられている。インターフェイスが2基あるのは、Drobo以外の周辺機器を数珠つなぎ(デイジーチェーン)にして使用するためだ。一方Drobo 5CはUSB 3.0のType-Cコネクターのみを備えているが、昨今のMacはUSB 3.0にも対応しているので、MacでもWindowsマシンでも使用できる点は共通だ。
ホットデータキャッシュとは、パソコンとDrobo間でデータをやり取りする際の一時的なデータの置き場所として、HDDよりも高速なSSDを利用するもので、Drobo 5Dtには128GBのSSDが搭載されている。Drobo 5D/5D3には、ユーザーが後でmSATA SSDを追加するためのスロットが用意されている。
どのDroboを選ぶべき?
「大切なデータを保護できて、専門的なストレージの知識を持たなくても使えるストレージ」という条件で適切な製品を探してみたら、Drobo 5D/5Dt/5D3/5Cと4機種も候補が出てきてしまった。選択肢が多いと、どれを選んで良いのか迷ってしまうものだ。そこで今回は、筆者がお勧めする機種をお教えしよう。と言っても、記事のタイトルで丸分かりだとは思うが、それはDrobo 5Cである。下の表を見てほしい。
DAS型Droboの価格を比較(プリンストンダイレクトでの価格) | ||||
---|---|---|---|---|
Drobo 5D | Drobo 5Dt | Drobo 5D3 | Drobo 5C | |
価格(税込) | 9万6800円 | 13万9800円 | 11万9800円 | 5万9800円 |
プリンストンの直販サイトでの価格なので、よそのサイトも見て回ればもう少し安い価格になるのかもしれない。Drobo 5Cは、ぐっとお値頃価格なのがご理解いただけるだろう。もちろん価格差には理由があるわけで、それはThunderboltインターフェイスやホットデータキャッシュのスロットを持たないといった点、そして保証期間の違いが挙げられるだろう。
ただ、この4機種すべてを試用してきた上での印象だが、Drobo 5Cと上位機種ではそれほど使用感に差は感じられなかった。非常に大量のデータをやり取りするためにデータの高速転送を必要する場合や、4Kディスプレイとデイジーチェーンで使用するといったようなヘビーな使い方を想定しないのであれば、Drobo 5Cはほとんどのユーザーにとってのベストチョイスと言えるだろう。
Drobo 5Cの“C”は、何を表しているか? 公式に発表されているわけではないが、これはもう明らかに「Cost effective(費用対効果が高い)」の“C”、これで決まりである(筆者の意見です!)。
(次ページ、「写真で見るDrobo 5C」に続く)
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