中野サンプラザで開催中の「秋のヘッドフォン祭2017」では、JBL初のトゥルーワイヤレスイヤフォン「JBL FREE」が展示された。
JBL初のトゥルーワイヤレス
JBL FREEは5.8mmのダイナミック型ドライバーを搭載。連続再生は約4時間で、付属のケースに充電機能を持たせる。ケース込みでは、連続利用時間はおよそ20時間となる。人間工学に基づいたという形状も特徴。
プレーヤーを内蔵
独Bragiの製品で、すでに人気を集めているトゥルーワイヤレスイヤフォン「THE DASH」の上位モデル「THE DASH Pro」も展示された。
プレーヤー機能やタッチ操作に対応する。4GBのストレージを内蔵し、MP3とAACならスタンドアローンで音楽を再生可能。スポーツ時の使用を想定し、IPX7等級の防水性能もそなえる。30分程度の水没も可能なので、水泳時に使うといったこともできるそうだ。光学式センサーを使い、指で触れて操作するフィーリングはちょっと慣れが必要だが、独特で面白い。12月発売で、価格は4万6800円になる見込み。
B&Oのスタイリッシュ完全ワイヤレス
B&OのE8。11月22日発売予定。独自設計の5.7mm ダイナミック型ドライバーを採用。Mサイズの Comply Sport イヤーピースも付属する。 NFMIペアリング対応。ハンズフリー通話に対応し、タッチで操作できる。Beoplay アプリによって設定や製品のカスタマイズ、イコライザーの調整ができるとのこと。価格は3万円台半ば。
完全ワイヤレスとタッチ操作は、高級イヤフォンの新トレンドになりそう。
ナガオカからもワイヤレスイヤフォン
ルビーをフィルターに採用するイヤフォン「R1」でも知られるナガオカトレーディングは、Bluetoothイヤフォンの新モデル「BT-806」を展示していた。アルミ製のシンプルな筐体が特徴で、コーデックはaptXにも対応する。ハウジング同士はマグネットで繋げられ、携帯時はコンパクトにまとめられるという仕様だ。
ヘッドフォンもワイヤレス化している
パナソニックでは、2006年発売のロングセラーモデル「RP-HTX7」の後継モデル「RP-HTX80B」を展示。
このモデルのポイントは、メーカーが単なる「Bluetooth版」でなく、「後継」としている点だ。有線モデル「RP-HTX70」もリリース予定だが、カラーバリエーションはRP-HTX80Bの4色に対し、2色と控えめ。これはBluetoothモデルを積極的に販売したいとの意図にも読み取れる。
RP-HTX7はレトロ感のあるカラーリングが特徴だったが、RP-HTX80Bはファションのトレンドを取り入れたシックなカラーリングを採用。内部構造も新規開発し、「あえて低域を引き締め、中域、高域の改造感を際立たせている」(担当者)としている。デザイン上はロングセラーモデルをベースにしているが、現代風にうまく生まれ変わらせた。11月21日発売予定で、価格は9800円前後になる見込み(RP-HTX80B)。
beyerdynamicは、同社のヘッドフォン関連の目玉技術とも言える「テスラテクノロジー」を採用したBluetoothヘッドフォン「Aventho Wireless JP」をイベントに合わせて発表。タッチパッドで操作できるポータブル向けの製品だが、aptX HDにも対応し、音質には妥協しない。同社では「Xelento Remote」のBluetooth版「Xelento Wireless JP」も発表。ワイヤレスモデルの製品化に積極的な姿勢を見せた。
ほかにもヤマハやJVCなどBluetoothに対して、積極的なメーカーが多かった。
Bluetooth対応機器が大幅に増え、aptX HDなど無線でも高音質を実現する技術が広まった頃、ちょうどiPhoneからもイヤフォン端子が消えた。それ以降、ワイヤレスヘッドフォン、イヤフォンを目にする機会も随分増えた。
ヘッドフォン祭などの大型イベントでは、数年前まで、「ワイヤレスモデルは特殊なもの、音質的には劣る」というムードがどこかあったが、今回のヘッドフォン祭で感じたのは、もはやワイヤレスモデルがスタンダードになりつつあるという状況だ(それとは反対の流れとして、バランスケーブルモデルもよく見られるようになった)。今後もワイヤレスヘッドフォン、イヤフォンの新製品、またワイヤレス向けの高音質技術などの登場が期待できるのではないだろうか。
各メーカーのワイヤレスヘッドフォン、イヤフォンが楽しめる秋のヘッドフォン祭2017は、中野サンプラザで本日まで開催中だ。
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