ニコンが「D850」というハイエンドなデジタル一眼レフを出したのである。仕事がら記事を書くのに使わせてもらったのだが、ボディーだけで40万円する35mmフルサイズのカメラはやはりすごい。
猫を撮るにはちょっと重すぎるのだけど、ディテールの描写とか階調の柔らかさとか、そんな基本画質がしっかりしてるので、多少感度を上げて撮ろうが、こうしてウェブや紙面で使うときに多少トリミングしようがビクともしないのである。
そんなわけで、冒頭写真はたまたま歩いてて見つけたシロネコ。あまりに見事なオッドアイだったのじーっと見つめ合って撮ってしまった。
左目の青があまりに見事だったので、顔がよくわかるようにトリミング。
基本画質がしっかりしてるので、強めにレタッチをかけても耐えてくれるのもいいところ。
よく晴れた昼間、目の前を横切っていったシロネコ。撮影した写真を見てたら、全体に白っぽくオーバー気味に仕上げてみたくなったのである。
さて夏が終わると、猫の季節である。昼間もそう暑くないので日陰の奥に引きこもる必要もない。人の目に付くところで平気で昼寝してたりする。
芝生だか雑草だかわからない小さな住宅街の公園の、わずかなコンクリートのところでへちゃ。
コンクリートのざらつきが気持ちいいらしい。こういうときはすごく慎重になる。猫の眠りは浅いのでちょっとでも気配を出すと起きちゃうからだ。無理に近づかず、そーっと撮る。
もちろん這いつくばって、モニターをチルトさせて地面すれすれにおいて正面から。
このあと、もうちょっと近づいて撮りたいなと思った途端に起きちゃいました。ありがち。
お次はとある川の河原で猫2匹。
1匹は奥で寝てる。真夏だと日陰で風通しがいい草むらの中に入って昼寝するから見つけられないのだけど、秋になるとちょっとずつ見えるところに出てきてくれるのである。
その右手前で、ミケがひたすら草を食んでたのでそちらにフォーカス。
長細い草を苦労して食んでいる姿がいい。
お次は別の昼寝猫。あまりに無防備に寝てるもんだから、蝶が止まってた。いやそこにとまっても、蜜は吸えないと思うよ。実は猫の血を吸いに来たとか……いやそんなおそろしいことは考えないようにしよう。

この連載の記事
-
第845回
デジカメ
猫瞳AFのおかげ! 左手でおもちゃを持ってても動き回る猫の決定的瞬間が撮れた -
第844回
デジカメ
麻布台ヒルズ界隈がかつて谷地だった頃に撮った懐かしい猫写真を発掘してみた -
第843回
デジカメ
小型・軽量なソニー「α7C II」を購入したのでそのまま猫を探しに撮影散歩へ -
第842回
デジカメ
カメラリュックの紐をめぐる猫たちの争奪戦が面白くてひたすらシャッターを切った -
第841回
デジカメ
アクリルボウルとボールで戯れる猫は面白い! その一部始終を上から下から撮り続けた -
第840回
デジカメ
100万円オーバーの中判カメラ、富士フイルム「GFX100 II」で撮る秋の“まったり猫” -
第839回
デジカメ
「iPhone 15 Pro Max」の5x望遠カメラは予想以上に猫撮り向けだ -
第838回
デジカメ
「iPhone 15 Pro Max」のポートレートモードでひたすら前後をぼかして猫撮影してみた -
第837回
デジカメ
ニコン「Z f」はクラシカルな見た目ながら猫AFもレスポンスも優秀で撮っていて楽しい -
第836回
デジカメ
最新のパナソニック「LUMIX G9PROII」とLEICAレンズでモノクロの猫写真を撮ってみた -
第835回
デジカメ
ソニー「α7C II」は猫スナップに最適なAF・画質・コンパクトさを備えた一台だ - この連載の一覧へ